探求レッスン:すごろく作り
出題内容
前回の書き初めに引き続き、お正月ネタ第二弾としてすごろくをテーマにしたレッスンを実施しました。
様々な効果のあるマスの配置を考え、ゴールしやすいすごろくやゴール不可能なすごろくを考えてもらいました。
今回のレッスン用に開発したすごろくシミュレーターで100回プレイし、ゴールまでにかかったターン数で難易度の判定を行いました。
ねらい
簡単、あるいは難しいすごろくを意図的に作るためには、マスの効果を理解し、プレイヤーの動きを想像する必要があります。
先を読みながらマスを配置したり、既に決めた配置に矛盾しないように追加したりといった思考力が伸びることを期待しています。
生徒の様子
今回のテーマは全2回で、それぞれ別のマップを使ってチャレンジしてもらいました。
1回目のレッスンではなかなか不可能パターンを作り出す子が出てこなかったので、途中で一例を示しました。それでもピンときてない子もいたので、不可能すごろくを実際にプレイしてもらいました。すると途中で「あっ…」と気づいた様子でした。
2回目のレッスンではマスの特性を理解した状態で「沼とつり橋をうまく使う」など論理的な考え方ができており、自力で不可能パターンにたどり着く子も現れました。
まとめ
ただ漠然とオリジナルのすごろくを作るよりも、何らかのスコアが表示されるとモチベーションに繋がり、頭を使う機会が増えるように感じます。一方で、スコアによって優劣をつけてしまうとやる気を削ぐ結果になりかねないので、観点選びが重要だと思いました。
今回は「ゴールまでのターン数」を指標にしました。多いほうがインパクトはありますが、良いすごろくとは限らないので、多いor少ないを追求する以外にも、「ほどほどに楽しめる難易度」という定量化が難しい部分に取り組むことができる課題設定にしているつもりです。
課題
シミューレーターなどのツール類を用意すると、どうしても画面にかじりついて紙での作業を促すのが難しいので、ツールの活用方法は今後も模索していく必要があると感じました。