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言語レッスン:反対ことば

出題内容

お題となることばに対して、「反対」にしたことばを考えてもらうというアクティビティです。

例)ジャングルジム ↔ 都会ベッド

回答に対して、反対にした要素の数だけ点数を与える方式にしました。上記の例ですとジャングル ↔ 都会とジム ↔ ベッドの2ヶ所が反対なので2点になります。

お題は以下のようなもののほか、自分で用意したことばでも良いということにしました。

  • カレーうどん

  • 冷凍みかん

  • 電動歯ブラシ

  • サッカーボール

  • グリーンピース

ねらい

最近、子どもたちの間でアニメのセリフなどを逆の意味にする遊びがはやっているらしく、いっそのことレッスンにしてみました。
「反対」を考えることで、ものの特徴を捉えたり、元のことばの意味を改めて考えたりといったきっかけになることを期待しています。
反対といっても対義語だけでなく、カレー ↔ シチューのようによく対として扱われるものも今回はアリにしました。

生徒の様子

面白いアイデアをたくさん出してくれました。

一応補足しておくと、カレー ↔ チョコ(味の対比)、うどん ↔ 鼻血(色の対比)だそうです。子どもの発想は恐ろしい…。他の子たちの共感があまり得られなかったので、少し点を低くしてあります。

他にも「反対」をよく捉えられていたものをいくつか挙げます。

  • 冷凍みかん ↔ あったかいブルーベリー

  • ロケットえんぴつ ↔ もぐら消しゴム

  • 誕生日プレゼント ↔ 毎日没収

  • グリーンピース ↔ レッドグー

  • 公衆トイレ ↔ 自分の家の風呂

冷凍 ↔ あったかい、公衆 ↔ 自分の家などのいわゆる対義語はもちろん、オレンジ ↔ ブルー、グリーン ↔ ピンクなど、色に着目した反対もそれなりにありました。ロケットは宇宙へ行くもの、もぐらは地面にもぐるものといった、私自身思いつかないアイデアが出てきたのも良かったです(機械と動物の対比もあったので、3点あげて良かった気がします)。

課題

お題のことばが短めだったためでもあるのですが、なかなか3点以上の回答は出てきませんでした。
そんな中でも頑張って出してくれたのが、こちらになります。

  • 算数の教科書 ↔ 国語のデジタルノート

  • 電動歯ブラシ ↔ 手で止める爪ぞうきん

もはや意味不明なものもありますが、教科書に紙という属性を加えて反対したり、漢字を1文字ずつ見て反対にしたりすることで3ヶ所目の反対ポイントを見つけてくれました。

まとめ

普段遊びでやっていることをレッスンという形にしたからか、あまり勉強という意識は無かったようで、さまざまな意見を楽しそうに出してくれました。こういった経験を繰り返すことで、勉強を特別なものではなく、日々の生活の中に溶け込んでいるものと認識していってもらえればと思います。

今回のレッスンで、子どもたちのものの見方や捉え方をこちらも学ぶことができました。単に「反対」といっても、意味、属性、方向などさまざまな始点があるということを、今後は示していく予定です。
これからもこのように、ことば遊びのバリエーションを増やすことで語彙力や読解力、作文力の向上を目指します。

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