【2021/5】進捗報告：ボタンズに問いかける
最近親子が出てくる物語を構想しているからか、親子を扱った物語が強く印象に残っている Team:Clutch のかめです。おはこんばんにちは。
今回は、ボタンズものがたりに関わる進捗報告とその際に感じたことを少しだけ書いていきます。お時間ありましたらお付き合いをば。
なお、印象に残った物語をぱっとあげると以下になります。
ゲームと映画ごっちゃごっちゃしてますが全部オススメなので、ぜひぜひ。
ボタンズの進捗報告
現在ボタンズの新しい物語を書くため、メンバーと協力しながらアイディア出しやストーリーラインの仕立てを進めています！
んんん？ 唸ってしまうストーリーもたくさんあるのですが、その中からいくらか物語として腹落ち出来るものが浮かび上がってきているため、そろそろ初稿書きに移行しようと思い立っている次第です。
次の物語は前回の作品（ボタンズものがたり『われたボタン』）であまり触れなかったスティッキーと、まだ登場していないダブリーの二人に焦点を当てた物語にする予定です。
紹介記事に書かれている内容よりも深ぼられて、ぼうっとしたスティッキーのギャップや、ダブリーってどんな子なのかがわかるエピソードになるかと思いますので、公開された暁にはぜひ読んでみていただければと思います！
……。
ところでなのですが、物語をブラッシュアップしていく中で、新しい物語での彼らと紹介ページに書かれている彼らとで大きなズレがおきたねっていう話をメンバーとしてました。
物語を書こうとしてボタンズの内面を深ぼってわかった、自分がボタンズの上っ面しか見ていなかった問題です。連載とか続きものはキャラが定まっていないとこういうことが起こってしまうよねと。
ストーリーでもギミックでもなく、まずはキャラクターの解像度を上げろと言われる所以を現在すごく実感中でごぜーます。知識としては当たり前だけど、腹落ちは出来ていなかったという気づきでした。
ただ、だから落ち込んだり、嫌な気分になるという感じではなくて、これは反省点であり、改善点だよねと。メンバーとこのような話が出来るようになったフックが一つあるので、せっかくなのでそれを少し話そうとおもいます。
フックとはPIXERの講座でした。
PIXER式キャラクターへの問いかけ
下記のオンライン講義でPIXERが魅力的な物語を生み出すための考え方、方法などを解説してくれています。（すごい世界になったものだ）
その講座のレッスン2にてキャラクターについての講義があるのですが、この中でキャラクターに命を吹き込む問いかけをいくつも与えてくれます。以下にリストしてみました。
- あなたのキャラクターは何が好きか？
- あなたのキャラクターは何を恐れるか？
- あなたのキャラクターはどんな感情をよく抱くか？
- あなたのキャラクターはどんな見た目or服装か？
- あなたのキャラクターはどのように動くか？
- あなたのキャラクターを特定する最初の特徴は？
- あなたのキャラクターが実現したいことは？
- あなたのキャラクターが目標とするのは誰か？
- あなたのキャラクターが人生で必要なことは？
- あなたのキャラクターが持つ6つの弱点は？ *1
- あなたのキャラクターはどんな障害に出会う可能性がある？（最低3つ）
- あなたのキャラクターは障害対応の結果、何が可能になりますか？
- あなたのキャラクターは障害に立ち向かう過程で内的、外的、哲学的のどの価値に基づいてリスクを払い＆リターンを得ることになりますか。*2
*1 ６つの弱点に関してはPixerではなく、Save the Cat の法則から持ってきたものではあるのですが、この問いかけにも答えておくとキャラクターたちの言動に味を出しやすくなる気がしています。
他、障害を考える時、弱点に起因した障害は？ 弱点があることで魅力的になる障害は？ という発想がしやすくなります。
*2 講座の中では「その障害は内的、外的、哲学的のどのステークスに属すか」という質問になるのですが、ステークスという言葉を自分なりに噛み砕いています。内的は心、外的は体、哲学的は物語世界の思想にまつわるものを意味します。
ステークスという言葉に込められた複合的な意味を私はまだしっかりと腹落ちできていないので、反復していくうちに問いかけ文はどんどん変わっていきそうな予感があります。
これらに答える事でキャラ設定を固めるとことが出来るようになった……というわけではなく、この問いかけの返答を考える過程で芋づる式に自身のキャラクターに興味が湧いてくるという経験をすることができたという点が私に取って非常に良かったです。
人によっては何を当たり前のことをって感じかもですが、これが出来てなかったんだなぁ……。
ボタンズに問いかけてみると
ということで、上記質問をボタンズにしてみたわけです。
「セサミ＆フラットニー＆パフ」と「スティッキー＆ダブリー」とで問いかけへの返答密度に明確な差がありました。後者のなんとスカスカなことよと頭を抱えます。
特に、
何が好きか？
どんな感情をよく抱くか？
実現したいことは？
あたりを答えることだけで苦心するぐらいでしたから、そりゃあスティッキーさんもダブリーさんも動いてくれるわけがないなと。設定がファッションの域を出ていなかったことに反省です。
後、ふしぎちゃんは考えが曖昧で読めないのではなく、軸のある考えを言動やその法則性から読めないからふしぎちゃんなのです。（戒め（スティッキーを見ながら））
さいごに
ということで、以上が現状報告と振り返りになります。
また次回の記事をお楽しみに。ではでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？