小説「BAKA」第8章「次のバカ騒ぎ」

第8章: 次のバカ騒ぎ


その日、塩風高校の教室にて。


「柊、あの事件覚えてるか?」と梅が唐突に切り出す。


「どの事件?」と柊が少し警戒しながら答える。


「いや、あの、去年の文化祭でさ…」と梅が続けようとしたところで、梶と楡が横から割り込む。


「梅、またあれの話かよ! もう、その話はやめろって! 俺らは、二度とあの時みたいなことしたくないわ!」と梶と楡が嫌そうな顔をして言う。


「は? 何だよ、それ? なんか面白い話でもあったけか?」楠が興味津々に聞く。


すると、梅はニヤリと笑って言う。「ああ、あの時、梶と楡が漫才の出し物やって、楡が女装しての夫婦漫才がめっちゃくちゃウケただろ!」


「あぁぁぁ! あったな、それ!」と楠が笑いながら思いだした。


「もう! あの時の話しはしない約束だろ!」と梶と楡は顔を真っ赤にして、必死で反論した。


「よーし、次の文化祭でもまたやろうぜ、梶、楡!!」と梅が大声で言うと、梶と楡は絶対にやらないと、頭を抱えてその場を離れた。


全員がまた大爆笑しながら、次のバカ騒ぎを予感しつつ、塩風高校の一日はまた幕を閉じた。



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