面接対策用に大急ぎで将来の夢を思い描く # 母親目線で語る高専入試
夢は任天堂でサラリーマン
太知の将来の夢。
小学生の頃は任天堂でゲームクリエイターとして働きたいと言っていたことがあります。つまり、サラリーマン。
小さいころからゲームに親しんでいるため、同級生の中にもゲームクリエイターになりたいと考える子は少なからずいました。
当時の流行りだったのでしょう。
そして太知よりも数年下の子たち、つまり弟の葉介くらいになると「夢はユーチューバー」へ変わりました。
職業体験
太知が通う中学校では中学2年生になると職場体験を実施します。
進路を具体的にイメージするための一環です。
太知は精密部品を製造している工場を希望しました。なんと希望したのは太知だけだったために調整不要ですんなり決定。
独りじゃ不安かと思いきや、太知はそういうことをまったく気にしません。
たくさんのパートさんに囲まれて、研磨作業を体験させてもらいました。
白い作業服に身を包み、ひたすら研磨。太知はこういう単純作業が苦にならない性格なので、充実した職場体験になり本当に楽しそうでした。
パートの方たちにも可愛がってもらって、一緒にお昼ご飯を食べたりおやつをいただいたりしたらしいです。本当にお世話になりました。
地元の優良企業だったため、なんとなくここで働きたいと思っていた時期もあったように思います。
推薦入試の面接対策として夢を語れる準備
さて、任天堂でゲームクリエイターになりたいという夢を経て、職場体験では製造を体験した太知。
冬休みの面接練習中、「もしかして将来の夢を聞かれるかも?」という心配が発生。念のため、夢を語れるよう大急ぎで準備することにしました。
土木系を第1志望とする立場で「夢はゲームクリエーター」と返答するのはあり得ません。
土木を学んだ先に、どのような可能性があるのか大急ぎで調べました。
またしても、共同作業。パソコンとスマホは本当に頼りになります。
中学生になってから授業で将来について考える時間があり、そのときはサラリーマンか公務員と回答していました。あまり夢のある将来とは言えませんが、まあ堅実、且つ現実的。
そのときは残業がなく有給休暇がきちんと取得できる会社でまずまずの給料をもらえれば十分で、プライベートを重視したいと言っていました。
しかしながら、面接試験の場面には不向き極まりなし。
積極的に学ぶ姿勢をアピールしたいわけですから、夢や目標はあって当たり前。
もっともらしい夢が語れるよう懸命に検索しました。
発見!環境コンサルタント
そして、見つけました!
面接映えしそうな夢を。
それは、環境コンサルタントです。
企業や官公庁へ環境保全のプロとして問題提起やアドバイスをする職業だそうで。
よくわかりませんが、それっぽいので良しとしました。
目指す理由付けも格好がつきそうです。
それから作文に取り組み、自分の夢として環境コンサルタントを語る準備が整いました。
面接では夢を聞かれずじまい
結果的に、面接で夢を聞かれることはありませんでした。
また、この面接準備以降、太知の口から環境コンサルタントという言葉が語られるのを一度も聞いたことがありません。
入試の備えには無駄が付き物です。
子育ての終わりが待ち遠しいと感じつつ、継続中であることが日々の励みになっていることもまた事実。現在の心境は言葉を尽くしても語りきれずに、今日も綴ります。