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TEA LABO ワークショップ① ‐DAY1 「全国の学生と、お茶農家さんと、TEA LABOと繋がる」 10/18開催分
こんにちは!TEA LABO運営事務局のすがちゃんこと菅谷です。宮崎出身ですが、大学在学中に鹿児島が大好きになり、運営に関わらせてもらってます!
10月18日(日)に行われたワークショップ①‐DAY1
参加人数は参加者42名、運営9名を合わせた総勢51名の方で行いました。
はじめに「お茶に関わる人を全国から増やしたい」
始まりました!!TEA LABOワークショップDay1!
今回の進行役のくうがさんから、TEALABOの誕生秘話をご紹介。
茶葉の消費量は年々減少傾向にある中、鹿児島県南九州市から「若者に向けて知覧茶の消費拡大をしたい」という相談を受けました。
しかし、株式会社オコソコ 蔵元さん(通称くらさん)から「情報がないのに消費拡大は無理だ!」
ということで、まずは若者のお茶に対する声を集めた冊子を作ることから始める企画が生まれたのです。
さあプロジェクト開始!!という時にまたまた壁にぶつかりました。
それが、今年発生した新型コロナウイルスです。仕事や学校も遠隔になり、外出も難しい状況になってしまいました。
そんな中、
「オンラインにすれば全国から学生が参加できるし、お茶に対するヒアリングもできる。
オンラインで100人の学生を全国から集めよう」
こうしてTEA LABO はできあがりました。
南九州市のお茶産業に100人の学生が関わり、繋がる初めての試み。
運営側もわくわく!どきどき!!前日は中々眠れませんでした。
オンラインでの開催のため、参加者からの質問や感想は基本的にチャットで投稿してもらいました。その中で参加者の方から「静岡と鹿児島の栽培面積は倍ぐらい違うのに、生産量はそんなに変わらないんですね!はじめて知りました」とコメントを頂きました。
ドキドキの!アイスブレイク
日本全国から、学年も住んでいるところもバラバラな42人が集いました。
なかには高校生の参加者も。
自己紹介をメンバーを変えて2回開催、その中で参加したきっかけや楽しみにしていることをお話ししました。
参加者の方からも
「色んな地域から参加していてびっくりしました!」
「お茶について本気で考えている人がいてすごいなと思いました!」
とコメントを頂きました。他にも参加したきっかけを少し紹介します。
「お茶のカフェでアルバイトをしており、生産者からお話を聞きたいと思ったから。」
「海外の大学に進学することを目標にしており、日本のお茶の知識を高めて海外の人に伝えていけるようになりたいから。」
「あるコンテストで和服を来たことがあり、そこでお茶の文化にも興味を持ったから」
中には「お茶でビジネスをしたい!」と意気込んでいる方も!
これから、どんなプロジェクトになるか楽しみですね!
お茶農家さんの想いを知る
参加者同士の自己紹介を終え、続いては鹿児島県頴娃町のお茶農家さんのお話し。参加してくれたお茶農家さんは小磯製茶の小磯さんとお茶のながやま園の永山さん。
•小磯雅一さん
南九州市頴娃町の小磯製茶5代目でお茶を生産されています。
家業から継いでいる方ではじめは嫌だったそうですが、今は誇りを持って取り組んでいるとのことでした。
自社農園も含め、合計100ヘクタールほどの茶園を所持されています。
(10キロ×10キロ)
→ちなみに東京ドーム何十倍の広さです。
また、近年は海外に向けても輸出にも力を入れています。
•永山和博さん
永山製茶3代目でお茶を生産されており、静岡の専門学校卒業後、就農。
香り高いお茶を作りたいと意気込んでいます。
毎年お茶が届けられていたが今年は新型コロナウイルスの影響で難しくなりましたが、今回の機会でたくさん話したいです。
どんな想いやこだわりを持って生産されていますか?
小磯さん
お客様に喜んでいただける商品を作れるかが目標。毎年変わる気候の中でそれらに左右されず、どれだけ良いものを作れるかが課題です。
永山さん
就農して20年たつが若い人とお茶で盛り上げたい
需要と供給のバランスが取れていないことが課題です。ペットボトルのお茶ではなくリーフのお茶が日常の中にあってほしいです。
現場で感じている課題は何がありますか?
小磯さん
自分たちで「価格」を付けられず、買う方が価格を決める、なので経営を安定させるかが課題だと感じていますね。
経営を安定させるために、その相場の中で買う方が価値観を分かってくれてお茶を出し続ける、そういう努力をしています。
永山さん
後継者が年々減少してきていることが課題です。特に20代の若者が少なく後継者も高齢化しています。いかに効率化を上げて生産できるかが課題だと感じています。新規参入は最初は難しいが、徐々に慣れていけるのではないかと思っています。
お茶に関わってくれるのであれば新規の方でもいいと思っています。
「若い人にお茶を広めたい」
この想いは農家さんも、参加者も同じだと実感しました。
お茶農家さんの話しを聞いて、コメント欄にたくさんの質問が来ました。
皆さんが🍵に興味を持ったきっかけは??
質問の前に、せっかくなので参加者の皆さんのお茶に興味を持ったきっかけをご紹介いたします!
ちなみに私がお茶に興味をもったきっかけは、海外で日本食の紹介イベントを行ったとき、日本茶を喜んでもらったことがきっかけです。
参加のきっかけ
・幼稚園で茶道の授業があったこと。
・子供の時からずっとご飯食べる時には急須でお茶を入れていたので身近に存在していた。
・抹茶スイーツが好きでお茶も好きになった。
・地元が城下町で、定期的にお城で「花見会」「月見会」があり、そこのお茶席で抹茶を飲んだこと。
・ お茶うがいが原点。
・寮に暮らしていてさみしかった時にたまたま飲んで心の支えになっていた。
質問タイム
Q:家業が多いのでしょうか?また、家業ではなくても受け入れられる業界なのでしょうか?
A:はい、家業が多いです。最初からは難しいが一緒にやりながら学べると思います。新規参入でもOKですよ。
Q:どう価格を安定させているのでしょうか?
A:相場があるので、買う側が価値観を分かっています。その方に向けて販売しています。
Q:別で生計を立てる場合、どのようにしているのでしょうか?
A:小売業をしています。お茶以外に農作物を作っている人もいますよ。
Q:茶葉の香りが好きなのですが、茶葉は湿気を嫌うとのことで密閉して保存することで部屋の中で香りを楽しめないのがもったいないなと思っています。お茶農家さんが知っている香りを楽しめて尚且つ状態良く保存出来る方法などはありますでしょうか?
A:茶香に入れて、そのお茶を飲むといいですよ。鮮度が大事でできるだけ早く飲むことをお勧めしています。
Q:茶業インターンなどは実施していますか?していたらどんなものか、していなかったらそれが難しい理由など知りたいです。
A:インターンでなくても体験は時々行われています。農家留学があるが、保守的な農家が多いですね。なかなかインターンなどは行われていないが、危機感は感じています。
また、美味しいお茶の淹れ方を永山さんが実演してくださりました。今回の実演で使われた品種は、ながやま園でも作られている、さえみどりで甘味や旨味が強い品種です。
コツは、
1. 70度までお湯を冷ますこと。
2.通常の急須で2匙分入れること。
3.何回か分けて淹れること。
これが美味しいお茶の淹れ方とおっしゃっていました。また、お湯を冷ます時間を待つことを楽しむことも大切です。
普段、何気なく淹れているお茶でしたが実演を見た後は実際に真似したくなりました!
クロージング〜次に向けて〜
さて、ワークショップも終わりに近づいていきました。時間となりました。参加者で振り返りの時間を行いました。
その中で、茶がらを炊き込みご飯にしたら美味しそうだねという話題になったという人も!また、お茶のサブスクや自分で栽培できるキット、自分に合ったお茶が届くサービスがあれば面白いよね!という意見が出ました!
さて、次回は11月14日、15日のワークショップです。
皆さんがどんなお茶の飲み方、楽しみ方を考えてきたのか楽しみにしていてください!
ちなみにこの日はくらさんの誕生日でもあり、最後に皆でお祝いしました!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!