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平成JUMP
お世話になっている校長先生のキャッチフレーズです。ジャニーズの話だと思った方はごめんなさい。
このキャッチフレーズの意味は「学校は昭和のままだから平成を飛び越えて,令和に行こう」的なニュアンスです。
個人的には文部科学省が採用して,日本全国に広げてくれれば良いと思うキャッチフレーズですが,日本全国見渡してもこれが頭の中にある学校はほとんどないのではないかと思います。
「変わる」ことを強いられた世の中ですが,学校や教員頑なに「変わらない」ことを選んでいます。いや,正確に言うと「変わる」ことにかなりの恐怖を感じています。
〜GIGAスクール〜
GIGAスクールという子どもたちに1人1台タブレットPCを持たせるという取り組みがあり,国や自治体は今年度や来年度中に揃えるために奮闘してくれています。良し悪しは置いておいても大きく時代が動くなあと感じています。
私はPCを活用した教育が純粋に好きなのもあり,学校の中でこれを薦める立場を仰せつかっており,他の教員にレクチャーしたりすることがちらほらとあります。数ヶ月前の日本全国一斉休校の時には,何かできないかと思い,校長にお願いし,毎日せかせかと子どもたちに向けたYouTube動画を作成していました。
こんな事をしている時の周りの反応は
①「やばいやばい,学ばなきゃ!」
②「大変ですね,凄いですね」
③「何してんの余計な事しないでよ,PCなんかできない」
①の人はもちろん最高です。大好きです。しっかりサポートさせていただきます。②の人を①に引っ張るのはこっちの仕事かなと。
③の人は正直厄介。真っ向から反対されると「いや,でもあなたの学年の子にもPC来るよ,学ばないとキツいぞ」と思ってしまいます。
とはいえわからないものは怖いのかもなあと最近は思えるようになりました。
・相手から信頼を得る
・相手を安心させられるカードをこちらが持つ
ができないと対立構造が生まれてしまいますよね。
GIGAスクールなんかはあくまで一例で,もしまた一斉休校になったら親はオンライン授業を求めています。でも,学校には圧倒的に対応できるマインドが不足しています。たぶんまた,プリントを2億枚刷るでしょう。
オンラインが全てではないのですが,わかりやすいかなと思い,例として使いました。決してPCできない教員を否定しているわけではないことを申し添えます。
〜学校が昭和から進めないわけ〜
1番は教師が学ぶ余裕がない
ここだと思います。色々な人と話していると「こんなことやりたいけど余裕がない・・」という話をよく聞きます。後は「昔はやりたいことあったけど,忘れちゃった・・」とか。
教師っていう生き物はとにかく真面目なので,手を抜けない人が多い,だから今のビルドビルドビルドの学校はヤバいです。だから倒れそうな人に優しくできなくて結局見殺しになってしまっています。
性格も幸いして自分を守れるくらいにはなってきたのだけど,人を守るとなると今の体制では難易度が高すぎます。でも,守れるような力をつけなくては。
「なぜ学校は令和に辿り着けないのか」はわかるけど,「どうしたら学校は令和に辿り着くのか」の答えは中々出ません。探し続けます。