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保健授業実践 特別支援学校(知的)における性教育
こんにちは、チームシンヤです!
今回は、知的障害の特別支援学校中学部における保健の授業を紹介します。
私の学校では、各学期に1回保健の授業があります。(年3回)
そのうち、2学期と3学期は性教育を主に扱っています。
特別支援学校という狭い環境で生活していることによって、性知識は乏しい生徒が多いです。
それなのに、体は定型発達の子どもと同じ成長速度であることから、知的障害の子どもの性教育は大切です。
しかし、自慰行為など教えることで問題が発生するかもな~とか内容選択が難しいと感じました。
授業を通して、知的障害のある子どもに対する性教育の大切さと難しさについて話していこうと思います。
授業の内容
単元目標
・思春期における体や心の変化を知る。
・体や心の変化を考え、いろいろな場面での適切な行動を考えることができる。
・授業で学んだことをこれからの生活に生かすそうとする。
対象
中学部男子 20人弱
(内容を踏まえて、男女別に実施 教員も男性教員のみ)
扱った内容
・思春期における体と心の変化
・性に関わる用語説明(射精、夢精、陰茎など)
・他者とのコミュニケーション(距離感や異性へのアプローチなど)
大切なこと
・知識獲得の場面であること
知的障害のある生徒であることから、精神年齢は実年齢より幼い子供がほとんどです。
なので、精神年齢に合わせる指導方法もありますが、性教育においては体の変化が起こる以上、実年齢に合わせた指導が必要だと考えます。
そのため、授業中には笑いが起きます(笑)
しかし、そこで怒るのではなく子どもたちの関心が集まっていると捉え、話を進め性に関する知識を教えていけばよいと思います。
また、定型発達の子どもは、兄弟、近所の先輩、友達などから自然と性に関する知識を獲得します。
しかし、狭い環境で生活している特別支援学校の子どもたちは知らないことが多いです。
そのままにしておくことは、体の変化が起こっている子供たちの不安や苛立ちにつながることもあるので、しっかり教えていきましょう!
・子どもたちの将来を考える
性犯罪は、多くの人不幸にします。
他の犯罪や迷惑がいいというわけではないですが、性犯罪・性被害は知的障害があるからしょうがないでは済まないと思います。
被害を受けた人も知的障害者の身内もつらい思いをします。
私の指導する子どもたちは、そうはなってほしくないので、将来を考えしっかり指導したいです。
難しさ
性指導が悪影響になる場合
授業の中で射精という言葉を教えました。
多くの子どもが、授業で知ることです。
もちろん授業の中で、射精をしてもよい場所は、「トイレ」と「自分の部屋」。レストランや学校ではしてはいけないことを教えました。
しかし、定型発達の中高生でも悩む性欲問題を、知的障害のある子どもが自分で判断するのは難しい場合もあります。
その時には、家庭やデイサービスとの連携が必要になってきます。
悩みを相談することは難しい
授業では、「ここにいる男の先生たちはみんな相談に乗ってくれる仲間だ」と言いました。
もちろん、相談されれば子どものために対応します。
しかし、じゃ実際相談できるか?と言われれば無理だよな~と言っておきながら思いました。
普通の中高生は、友達や先輩、インターネットを使い自分で解決していくでしょう。
それが難しい子供たちにとっては、抱え込むのではないかと心配です。
まとめ
今回は特別支援学校における性教育について話していきました。
どんな形であれ社会で生きていくためには、必要不可欠な知識だと思います。
しかし、それが獲得しにくい環境にいる子どもたちだということを教師が理解し、指導しなければ子どもたちが将来困ることになります。
私たちの仕事は、人格形成であることを考えると現状解決の対応ではなく、将来の姿をイメージして指導するべきだと考えます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!良かったら、スキ、コメントよろしくお願いします!
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