ネトフリでもアマプラでもない!アメリカのアニメファンが見てる神動画サイト
欧米のアニメ好きに日本語を教えているオンライン日本語教師の日常。
私の生徒さんは、100%何らかのアニメを見ている。ジブリとかはもう、必須科目みたいなもので、見てない人なんていない。最低でも三つくらいはみているし、何なら「海が聞こえる」とか、それ私も観てないんだが…ってなものまでDVD持ってる人もいる。ドラゴンボールを知らない人もいない。
そんな彼らに、何のサイトでアニメ見てますか?と言うと、日本では聞いたこともないサイト名が出てくる。
それはNetflixでも、Amazonプライムでも、Huluでもない。
みなさんはお分かりだろうか?(いや、わかんねぇだろうな。)
それは、クランチロール!
日本人ならノーリアクション。
今しーんって音、聞こえた?
みんなこのクランチロールとやらで日本のアニメを見ているらしい。誰に聞いても、クランチロール見てますと言われる。
日本では、今やってる最新アニメはほぼ時差なく配信している他、日本の大手ストリーミングでやってない、ディズニープラスに入らなきゃ見られない東京リベンジャーズのセカンドシーズン以降とか、そんなものも網羅しちゃってて…それ聞いて、何それ、うらやま!って何度思ったことか。
どうやら最強のアニメ(メイン)動画サイトらしい。もちろん、違法じゃない。
しかしながら、日本ではVPNいじらなきゃ見られないわけなので、そこまでしちゃうオタクさん達はさておき一般人は誰も知らない。
私も、みんなからあまりにも、そのサイト名を聞くのでついに覚えたと言う感じだ。(しかも、初めて聞いた時から3か月くらいクランキーロードだと思ってた)
アメリカの会社だが、欧米各国でもあるらしく、イギリス人の生徒さんも知っていた。なんか日本のアニメの配信サイトなのに、日本人だけ知らなくて仲間外れ感半端ない…。
日本では知名度ゼロに近いのに、毎年クランチロールのアニメアワード(アニメ界のオスカーみたいなものかな?)は、なんと毎年東京でやってる。しかも、日本人見てないのに、日本人の有名人が司会者で、日本語で会が進行。オンライン視聴の場合英語は字幕。視聴者みんな英語を話すのに?
何度もいうが日本人は見てないのに?(私は見たけど)意味不明だ!
この、アニメの本場をリスペクトしたかのような不思議なというか、ステキなこだわり。嫌いじゃないけど、アメリカの有名人がみんなして、アメリカでやらずにわざわざ日本に集まってアワード決めてるの、スゴイと思う。(アワードは、審査員だけでなく、もちろん視聴者投票あり)
アワードの審査員も、いろんな業界のプロフェッショナルが集まっててめちゃくちゃ驚いた。
これが日本だったら、業界のドンみたいな人が審査員長やって、審査員だって、アニメやスポンサー関係の人になるだろうが、プロのバスケ選手とか、プロのダンサーとか、全然アニメ関係ないだろ!って人が審査員やってて、興味深すぎる。
審査結果はと言うと前回のアワードは「呪術廻戦」が、まるでアカデミー賞の「オッペンハイマー」のごとくいろんな賞を受賞していて、見て納得の結果だった。なんかホッとした。
そんなわけで日本人の知らないところで、日本のアニメのでっかい祭典は、ここ日本で行われていて、日本人の世界では知られてないという、ヘンテコな構図ではあるが…もはやアニメが日本だけのものではないという、素晴らしい傾向に私は拍手を送りたい。
海外のアニメファンと話す機会があったら、(特に欧米勢には)ぜひ聞いてみてほしい、アニメはクランチロールで見てるの?と。
クランチロール アニメアワード
https://www.crunchyroll.com/ja/animeawards/