圧倒的に速く授業準備を終わらせる方法
教師の定時退勤を阻む一番の原因は、翌日の授業準備です。
これを爆速で終わらせて、定時に帰る方法を紹介します。
結論を先に言うと【授業中に8割方考える】です。
授業にゴールはありません。
だから、時間があればあるだけ使ってしまう。
それが授業準備です。
夜遅くまで資料の印刷をする
ワークシートを毎時間自作する
板書計画を丁寧に作っている
これらに当てはまる先生は、過剰品質に陥っている危険性があります。
僕自身、初任の頃は俗に言う「ダメ教員」でした。ヘトヘトになるまで働いているのに全然上手くいかない。そんな状態だった僕ですが、今は定時に退勤をして家事や育児をし、妻と我が子とのんびり1日の終わりの時間を過ごしています。
でも、サボっているわけじゃないです。
学級通信も、年に80〜100号くらいは発行します。
こうして仕事をこなしながらも定時に帰られている理由。それは
「MY働き方改革」をしたからです。
そんな働き方の改革の中でも個人的に最も大きかった変化の一つがこの、
日々の授業準備システム
について試行錯誤して改良したことです。
力を入れる授業と流す授業、これを分けることが、あなたに定時ダッシュをもたらします。
もちろん、力を入れる(入れたい)授業では頑張ってください。
でも、授業は年間200日×6時間もあるんです。
この全てに力を入れることなんて不可能です。
だから、ローギアで行う授業は手を抜いてください。
僕なりに、その方法をまとめました。
授業中に8割方、次の授業について考える
どうして放課後に授業準備をしなければならないのか。
それは簡単、放課後にしか準備できる時間がないからです。
であれば、勤務時間内に授業準備をする時間をねじ込めばいいのです。
その時間、それが「授業中」です。
具体的に言うと、
【授業終了前の5~10分を授業準備の時間として空ける】
ように設定するのです。
5~10分あれば、おおまかな授業の骨子くらいは完成します。
何なら、簡単な板書計画だって立てられます。
でも、慣れたら板書計画なしの授業にチャレンジすべきです。
そのほうがライブ感のある授業ができるし、時短だからです。
「でも、それじゃ子どもたちが野放しになるじゃないか。」
そう思いますよね。
だから、その時間に意図的に、
・学びの復習になる
・互いの教え合いができる
そんな、教師の手が空き、子どもも主体的に活動できるwin-winの内容を入れ込みます。
①プリント学習
もっとも手っ取り早いのが、プリント学習です。
その時間に合ったプリントを印刷して渡せばよいのです。
プリントは自作しなくても、ウェブサイトにたくさんあります。
複数枚印刷しておくと、手持無沙汰になる子どももいません。
【ちびむすドリル】
【ぷりんときっず】
【すきるまドリル】
【すたぺんドリル】
長期休業のときなどに、単元の分をまとめて印刷しておくのがベターです。
おすすめは班の形にして学習をさせることです。
班長を決めておき、班長の号令で始めたり丸つけをさせたりすれば、慣れてくれば教員の声掛けはいりません。自分たちで教え合ったりします。
むしろ、下手に介入するよりも学力も関係性もよくなります。
⓶Kahoot!でクイズ学習
ICTを使えば、プリントがなくても復習をさせられます。
おススメはKahoot!というアプリ。ブラウザでもOKです。
何がおすすめって、自分で問題を作らなくても、全国各地の最高な先生たちが作ってくれたクイズを好きに使えるところ。
そうやって30~50問くらいの問題が入ったクイズを準備しておけば、あとはソフトが勝手に進めてくれます。そして勝手に盛り上がってくれます。
詳しいKahoot!の説明は省きますが、需要があれば別noteで書きます。
もしiPadをお持ちなら、教師タブレットにアプリをインストールして操作すれば、子どもたちは手元のタブレットで「かふーと」と検索するだけで実行することができますよ。
【Kahoot!】(問題作成用ページ)
【Kahoot!】(子どもが問題を解く用ページ)
③教科書の音読&マーカー入れ
教科書の学習箇所を音読し、重要なところにマーカーを入れさせるのも、十分に時間を取ることのできる活動です。
おすすめは班でやること。班長の号令で合わせて読み、マーカーで印をつけさせます。そうすると、その教科に苦手意識を持っている子を置いてけぼりにすることなく、班全体で学びの確認をすることができます。
また、読み終わった後に次の学習箇所を音読させるのも結構いいです。予習になります。
ひねり出した5分間で授業準備を終わらせる。
こうしてひねりだした5分~10分の時間。
この時間にのんびりと机間指導なんてしないでください。
子どもを信じて任せましょう。
なぜならば、この時間は次の授業の準備をする時間だからです。
爆速で準備をしましょう。
絶対にここで終わらせると覚悟を決めてやるのです。
その覚悟こそが、定時退勤ダッシュへとつながるのです。
定時退勤は悪ではない
そこまでして早く帰りたいのか。
そんなことを言う人がいます。
「はい。そうです。」
家庭や自分の生活を省みることなく、無限に時間があると勘違いして放課後にのんびりと過ごすような暇など、僕にはないのです。
定時退勤は悪ではありません。
むしろ、そうして日々の疲れを翌日に繰り越さず、メリハリをもって子どもたちと接する先生の方が、よほど健全だと僕は思います。
この情報が、少しでもあなたの仕事効率化、時短、定時退勤の助けになれば幸いです。
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