FM氏の自伝的小品にある人生の教訓
こんにちは。日本語版「人類の最高遺産」には付録としてFM氏の「自伝的小品」が載っています。
これはFM氏による未完の自伝です。彼の人となりを理解する上で重要な資料です。その中から一節をご紹介します。
FM氏は自身の失声を乗り越え、朗誦家として大成功していきます。しかし、彼は朗誦家をやめて教師業を始めることを決意し、周りに相談しました。
すると、ほとんどの人は失敗するからやめろ、何で今より稼ぎが減るようなことをやるんだ、などと助言してきました。彼はそれでも決意して教師業を始めるために教室探しを始め、実際に支援者が現れ徐々に教室が実現していきます。
ちょっと長いですがその時FM氏が悟ったことを引用します。
「その意見は個人の筋の通った考察から生じるものはなく、それなしで考えや知識を受け入れる習慣から生じるものであるという結論をいつももたらした。残念なことに習慣とは、学校や家庭生活の中で両親から子供へ押し付けられ、青春を根絶やしにする非常に頑固なものなのだ。それゆえに、私が全般的に発見した意見に対して十分な配慮を与えなければならないという決断をしたという事を理解させられた・・・なぜなら、しばしば私の朗誦生活で・・・その時最適な手段が破滅的なものとなったかのように思われたのは・・・重要な決断をする際に一般的見解に従っていた助言を守っていたという証拠を私は持っていたからだ。」
つまり、多くの人の助言は、筋が通ってないし、その人の習慣的考えを言うだけだと。
FM氏の失声が改善しなかったのも、そんな一般的な見解に従ったせいだから、助言には十分注意しなければいけない、と言っています。彼の失声の場合、助言したのは医師ですから、専門家の意見もあてにならないと、実体験から考えていたかもしれません。
こんなことは、人生の上でよくある事かもしれませんねー。
彼の手法を生み出した思想的背景が垣間見える面白い下りです。
他の部分も面白いので、ぜひ読んでみてください。
お読みいただきありがとうございます。
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中国地区広島県会員 河野広昌
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