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「いつでも穏やかに暮らすには」部分と全体・原因と結果について

こんにちは。

今年から紙版で読めるようになった「いつでも穏やかに暮らすには(Universal Constant In Living)」は当時の著名人の評論が引用されており、それがいかにワークを誤解し、歪めているかについてFM氏の指摘が多数載っています。

今回は第七部「特定理論にある『完全人間』及びそれに対応する実践」からです。
フランツ=アレクサンダー博士が「心理身体医学会会報」に載せた文章では、「フィルヒョウ教授が『全般的な病気などなく、単に疾病にかかった器官や細胞があるだけ』として、病理学に誰よりも貢献した」とある一方、「最大の業績となる過去は後に最大の障害となる」としています。

それに対してFM氏は、この2つの見解は不一致であると指摘し、「仮にも博士が診断や治療を考え抜き、自らの考慮に特定影響を含め、有害な使い方による機能低下は前触れであり、つまりこれが細胞や器官の疾病より先に起きると知っていたなら」こんな不一致は起こらなかっただろうとしています。

つまりフランツ博士も、フィルヒョウ教授も診断を局所化・矮小化していると同時に、原因と結果を逆転させているという指摘ではないでしょうか。

また、ロックフェラー研究所のカレル氏が「解剖学・生理学・生化学・心理学・形而上学・病理学・医学・遺伝学・栄養学などなどを習得すれば、真の本質が可能になる」との説を著書に書いていました。

それに対してFM氏は「異なるデータを獲得すればそれを一つに繋がった全体にすることが出来るのか、それとも出来ないのか、そこを観ていない。」としており、「基礎的知識は統合して働く心身機構的知識であるし、それを含む自己の使い方から生じるので、特定の実体験が必須であり、修練によりこうした知識を身に付けるにせよ、そんな研究者は全くどこにも存在しない」と言い切っています。

沢山の分割された知識を学べば本質を理解できるとしているカレル氏に対して、「全体である有機体」の理解が必要だとするFM氏の立場の違いが明確に表されています。

「こうした何よりも重要な前提を考慮しないカレル博士」とFM氏にとって、心身統合体がいかに重要事項だったかがわかります。
全体を見失い部分だけを見たり、原因と結果を逆転させたり、よく起こりがちな事で、科学者や医者でも同様だとを表現している、重要な下りだと思いました。

ワークがどのようにミスリードされて紹介されてきたかが理解できる書籍です。是非、目を通してください!紙版は見やすいです♪
お読みいただきありがとうございます。

【教師情報】
 中国地区広島県会員 河野広昌
【レッスン場所】
 広島県広島市南区青崎1-17-28 健康ハウス
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