正しくやろうとすると失敗する理由。
こんにちは。
FMアレクサンダーの2作目「建設的に意識調整するヒト」は、感覚的評価について書かれています。
「感じ」をあてにすると必ず失敗すると氏は言っていますが、そこに関連して「第二部 第六章 過度の興奮による恐怖反射・未調整な情動・凝り固まった偏見」から少し長いですが引用します。
他の手法において、教師が潜在意識的に生徒に何かをやらせようとしている事に関連して、
「直面しなければならない事実が事例群にあり、不完全な機能をする有機体であるならば、ヒトはいつでもやれるとは限らない、つまり、自分の云われたことをいつでも正確にやれるわけではない。」
「どんな試みで生徒が運用するつもりになろうと教師の指示を『正確にやろう』(正しくやろうとする)と、その行先にある結果はひどい失敗になる。というのも・・・生徒にあるものは自分自身の判断基準にすぎず、それを頼りに何が正確なのか決めているからであり・・・判断する基盤を不正確な指揮や妄想となる感覚的評価に置いているわけで・・・指揮を『正確に』やろうとしている限りはそのままだ。逆説的に見えるかもしれないけれども、生徒が唯一となる機会を得て成功するとしても、『正しくやろうとする』のではなしに・・・『望んで間違える』ところにこそあり、間違いとは・・・従えるところにどんな水準であろうと自分独自のものを置かないことだ。」
一般的に行われている「教育」とFM氏の言う「再教育」の違いを述べた重要な箇所だと思います。
是非一度お読みください。
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