心の硬直性について
こんにちは。
FMアレクサンダー第一作目「人類の最高遺産」はアレクサンダー氏の「原理」についての記述が、全般的に書かれているので、当該ワークの「原理」を知るのに最適です。
心身統合体のワークとして「こころの硬直性が身体機能に適用されているところ」が「第一部 4 意識的調整」に書かれています。
(アレクサンダー氏が「原理」としている「意識的調整(Consious Control)」ずばりのタイトルです)
不適切な使い方のせいで、心身を病んだ人に、アレクサンダー氏が適切な使い方を教えると、すぐに「私にはできません」という人が多かったようです。
そして、読者に対して「お尋ねしたい、皆さんの苦しんでいる不具合に対する態度は全く同じではないのか」としています。
こうした態度が示すことは「調整能力は完全に潜在意識的だ」として、これを変えるとしたら「失望した『私はできない』の代わりに、ただ単に希望的な『私はできる』に置き換えなくてはならないし、そうして問題を除去すべきである」としています。
アレクサンダー氏の記述は、実際の人物からの体験を基に書かれているので、「あーこういう人いるよね」という事例が盛りだくさんです。
「私はできない」と硬直している人もいれば、逆に「私はできる」と硬直している人、他の形式での硬直もありそうですね。
アレクサンダー氏は心の硬直性そのものがワークの邪魔になっていると以下のように言っています。
「第一で最大のつまづきとなり意識的な自己調整を邪魔する、それはすなわち、『硬直したこころ』である。こうした硬直の結末は型にはまった習慣的な思考やそこに付随する害悪をもたらし、数ある中で屈辱的なものは、機能的で筋肉的な習慣に向かう潜在意識的調整だ。」
何にせよ硬直したこころは硬直した習慣的動作を生み出す、ということではないでしょうか。
今回もお読みいただきありがとうございます。