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アイドルに自虐は必要か。
前回のnoteで私が担降りした理由をまとめてみたところ、新たに思い出したことがあったので改めて掘り下げていこうと思う。
前回のnoteはこちら↓
※簡潔にまとめると
私にはアイドルグループに所属する”推し”がいたけれど、仲良くしているお笑い芸人が次から次へと不祥事を起こして芸能界から抹消されていくので裏でどんな恐ろしいことに手を染めているのだろうと考えたらなんだか怖くなって担降りしたよというお話。
テレビのバラエティーで周りに仲良しの芸人さんが多かったとき、推しはとにかく自虐に走る。
自虐をプロに笑いに変えてもらうことでなんとか爪跡を残そうとする。
ファンは誰しも推しのことを世界一格好良いと思っているので容姿やスキルを自虐されるだけでも相当精神的に堪えるのだが、これも売れるためなんだろうと頑張って目を瞑った。
だけどグループを自虐に使われるのは辛い。
全然売れてないだとか、ファンがいないだとか、同期に圧倒的な差をつけられてるだとか、もはやアイドルじゃないだとか、いくら台本が存在するバラエティーだと分かっていても聞いてて悲しいしなんだか泣きたくなってくる。
私は毎日働いて得たお金をそのグループに使っている。
CDもDVDもBlu-rayも配信も全部、複数個買う。
YouTubeにあるMVもサブスクも必死にまわす。
義務感なんかではなく本当に素晴らしくてお金を使うべきものだと思っているから。
もっともっと売れて有名になってほしいから。
それを本人に真っ向から否定されたような気持ちになった。
推し自身が自虐に走ればもちろん他の芸人さんもそれに乗っかるので番組内でグループはいじり倒される。
結果、番組を見た他のメンバーのファンが激怒。
ファンが非難と肯定に分かれてSNSは炎上。
この流れが何度も繰り返された結果、いくら酷いことをいっても許されるアイドルグループという扱いが定着した。地獄だった。
アイドルもひとつの商品だ。
売り出す為にはなによりイメージが大切だと思う。
「格好良い」「可愛い」「大人気」
そういうプラスになる要素が見え隠れするからこそ興味を持ち、ちょっと覗いてみたくなる。
「不細工」「出来損ない」「不人気」だとかいうマイナスな要素が羅列された商品を一体誰が手に取ろうと思うだろうか。
お金を使おうと思うだろうか。
私はアイドルの自虐が嫌いだ。
グループにはなかなか払拭出来ない悪いイメージがつくし、応援してきたファンのことも不幸にする。
自虐で話題になったところでアイドルとしての明るい未来には決して繋がらない。
プロの芸人さんがしっかりと関係性が出来た上で行う”いじり”でさえ”いじめ”ではないかと批判される今の時代、このあたりもアップデートしていってくれないかと思う。