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2023南投世界茶葉博覧会に行った! ③メインブース前半(杉林渓、凍頂、大禹嶺ほか)

台湾の茶博2023の記録。この二つから続きです。

イベントがどんなものかは上にある前の記事をご覧ください。
今回はメインとなる運動場円周の展示館から、大好きな産地パビリオン3つのお話。


五岳霧芽高山茶館

見えた瞬間テンション爆上げ

五岳霧芽高山茶館!
ウェブでマップ見て最初、五岳霧芽ってなんだろうと思ったのですが、大禹嶺、福壽山、合歡山、奇萊山、清境という仁愛郷の5地域がチームで出ているようです。何その高山気ばりばりのラインナップ。こんなの突撃しなきゃ嘘でしょ。

5産地セット3000元

買おうかどうしようか心の揺らいだ5産地セット。
予算の問題というより飲みきれない気がして断念しました。あと試飲させてもらったのがだいたい持ってるお茶と同じように美味しかったので、うん、私これ全部家にあるな?って気分になってたのもあります。清境だけ味のイメージがなかったので飲んでみようと思っていたのですが(確か一回飲んだことはある)、特に飲まないまま出てしまいました。清境の試飲って出てたのかな?

もっと小さいのも色々ありました
五つの産地の紹介パネル

へえ、面白い。
合歡山と清境を「高冷茶」、大禹嶺、福壽山、奇萊山を「高山茶」としているようです。

それぞれ高冷茶という言い方を見かけないわけでもない感覚がありますが、仁愛郷自身による展示パネルというのが味わい深いです。各茶産地の中の人たちもこの分類を自認してるのかな。農家や人によって結構考えが違ったりしそう(笑)
高冷茶って宣伝のための言葉で厳密な定義はないと思うんですが(紅茶等級で言うと、SFTGFOPのOP以外の部分というか)、これを見ると、標高とか味わいとかではなく、マイナーな産地がブランド化を試みて使っている表現なのかなという印象が強くなりますね。より標高が高いところを指すならまずは大禹嶺からでしょうけど、そういう感じでもないです。(高冷茶の言葉を使わなくても充分ブランド確立してるもんなー)

アイスも熊モチーフ

アイスも売ってました。台湾観光局系で見かけるのとはまた別のタイワンツキノワグマのキャラクターが仁愛郷のマスコットの模様。
貼り紙は1つ60元、2つで100元(なので10元お得)の意味?フレーバーにある馬告ミルクの馬告(マーガオ)って知りませんでしたが、山岳地帯で採れる台湾固有のスパイスらしいです。レモングラスの香りに近いらしい。食べてみても面白かったかも。

凍頂茶香館

はい、鹿谷農会!凍頂烏龍茶!

鹿谷ー!凍頂ー!!

入ってびっくり。
中の全体の写真撮らなかったのですが、空間が広い。展示を中心とした会場づくりで、後はお茶が欲しい人は買えるカウンターと、お茶が二種類だけ飲める試飲テーブルが一つ。奥にイベントスペースが少し。

うん、これは……儲かってますね!

随所に余裕の感じられる構成

ここでガツガツ稼ごうという気配がありません。鹿谷ってすでに茶農というより茶商の村なのかなと想像しますが、たぶん茶商さんたちは茶博に出たいなら商業区で出して普通に稼げるから農会(農協)の展示館内で売る必要がないということでは。(個人の推測です)

あ、飲みます?みたいな感じで無人だった試飲スペースに入ってくれました

試飲では清香と濃香の二種類を提供。尖ったところはなく、品質の安定した美味しいお茶でした。余裕の風が吹いてくる…

いやー、強い産地って強いねと出ようとする出口の近く、以前Twitterで見かけて気になってた紙の行動茶器セットを発見!

実物だー!
茶杯が3つと蓋碗1組、お茶一回分付き
ひとつ99元。かわいい

速攻買いました。ガジェット類に目がない。
お茶への紙の匂いうつりが少し気になるといった声もあったので一度楽しめればいいかなと一つ買いましたが、遠慮なく遊べるように二つ買っても良かったと帰国後に思いました。使ってみて悪くなければ誰かにプレゼントしても良いしね。

杉林溪烏龍茶館

杉林渓ーー!!!

竹山鎮農会、杉林渓烏龍茶館
入った途端の大垂れ幕

ここも凍頂館に輪をかけて余裕の感じられる仕立てでした。高級志向のお茶屋さんに漂う空気感に満ちている。
Fortnum & Masonのブランドカラーをやや渋くしたような美しい緑色で統一してシンプルかつラグジュアリーな方向性を全面に押しています。

農会名が刻印された砂時計
空気が完全に高級茶葉店のそれ

試飲を飲んで、ここでは買おうと卓に着きました。

ちょっと個人の好みの話をしますと、私は高山茶では阿里山を比較的よく飲み、同行者は杉林渓によく食指が動くようです。(梨山や紅香は二人とも好きで、私は奇莱山や福寿山もよく買います)
10年以上もお茶を追いかけてるとよく買うお茶というのは在庫が膨大な量になってきまして、飲んだ経験もそれなりに積み重なっています。すると飽きが来るというわけではないですが「このお茶なら家に同じような茶葉がまだたくさんあるな」「これは美味しいけど買うほどではないかな」みたいな理由で買い控えが発生します。
で、ここに来て逆転現象が発生。相方は杉林渓は買わなくていいやという顔をして、私は普段から好きな仁愛郷ではなく、手持ちには少なめの杉林渓のブースで物欲スイッチが入ったという次第です。

新品種。むむむ?
通常の品種。うん、美味しい

ゆっくり味と香りを確認させてもらって、500元と600元のお茶を150gずつ購入しました。購入量少なくてごめんなさい。家にあるお茶の量を思うと一生かかって飲みきれるかどうか割と本気で分からなくなってきているのです。10年前なら少なくとも倍は買ってました。…いや嘘かも。10年前だったら仁愛郷で散財して杉林渓では買わなかった気がする。
あと売り出し中なのか新品種も飲ませてもらいましたが…今後に期待ということで。

茶托も杉林渓の焼き印入り
木や竹の製品のデザインに統一感があって綺麗です

ご馳走様でした。お茶は大切にいただきます。


今回はここまで。
メイン会場の他の話は次の記事で書きます。


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