真実とメディアと私たち『生涯弁護人 事件ファイル』弘中惇一郎
裁判と聞くと誰でも他人事と思いがちである。
しかし本書を読むと、必ずしもそうでないことが実感として伝わってくる。
2つのパターンがあると思う。
ひとつは、その人の個性がゆえに、その突出した部分に良くも悪くも注目があつまるために反感を買いやすく、牽制がこうじて結果的に攻撃対象になってしまうケース。たとえば、カルロス・ゴーン、小澤一郎、三浦和義、鈴木宗男事件などがこれにあたる。
もうひとつは、普通の暮らしをしているひとがまったくのアクシデントで事件巻き込まれるケース。薬害エイ