teaまるお

田舎生まれ&田舎育ちの元脚本家。今は都内在住のアラフィフです。ときどきエッセイを書いています。藤井風・大江千里・日向坂46・溝口肇・たむらしげる・わたせせいぞう・神社仏閣・美術館・博物館・手相・怖い話・ガチャガチャが好きです。

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田舎生まれ&田舎育ちの元脚本家。今は都内在住のアラフィフです。ときどきエッセイを書いています。藤井風・大江千里・日向坂46・溝口肇・たむらしげる・わたせせいぞう・神社仏閣・美術館・博物館・手相・怖い話・ガチャガチャが好きです。

マガジン

  • 『5分で読める小説』

    どこにでもある風景を切り取った時、それがどこにもない景色であることに気づくことがある。カフェで繰り広げられる女子たちの会話から生まれた「ある謎」を解き明かしていく、エッセイ風連載小説。

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部屋と鼻毛と私

  私は今、このnote記事を自宅で書いている。今までの記事も自宅で書いた。そして次に書く記事も自宅で書くだろう。   たまにはスタバとかで書いてみたい。 新幹線とか飛行機とかで書くのも憧れる。 けれど、私にはできそうにない。   なぜなら、外の世界はキケンに溢れているからだ。   外ではいろんなことが起きる。  隣の人がいきなり飲み物をこぼしたり、カップルがいきなりケンカをし始めた挙句に彼氏が泣き出したり、あるいはパソコンのEnterキーだけ親の仇のように激しく叩く音にビ

    • 年末、note公式から「お歳暮」が届いた話

      私のnote二年目が終わる一週間ほど前、「二年目の最後の記事」を書いたところで嬉しいお知らせが届いた。それは─── note公式による「今日の注目記事」に選ばれたのである。 素直に嬉しかった。 一年目に続き、二年目も毎記事頑張ってコツコツ書いてきたので、その頑張りを認めてもらえたみたいで本当に嬉しかった。しかも「二年目の末」というタイミング、まるでお歳暮だ。 実は「今日の注目記事」に選ばれたのは今回で二度目になる。 初めて選ばれた時は、「今日の注目記事」のことをよく

      • アラフィフおじさん、いよいよ老眼鏡を買いに行く予定を立てる

        きっかけはnoteのコメントだった。 あるnoterさん、仮にこの段階では「Sさん」とさせていただくが、私の「一年に一度しかない、今日という日に」という記事に嬉しいコメントを寄せて下さった。 実はSさん、前回の記事「近所のスーパーで『本物の侍』に会った日」にもコメントをいただいていて、今回は二度目。私にとってはすっかり「友人」である。 そんなSさんのコメントに対し、私はそのお礼の気持ちを伝えるべく早速コメントを書き始めたのだが─── コメントを書く場合、私は最初にまず

        • 一年に一度しかない、今日という日に

          今日、11月15日は私にとって特別な日。 noteを始めた日であり、そして親父の命日。 山に囲まれた田舎で小さな居酒屋をやっていた親父は昔気質な料理人だった。 客商売なのに、無口でそして絶望的に口下手。息子の私さえ、親父と二人っきりになると何を話していいかわからず困ったぐらいだ。 私が小学生の頃。 家にいても親父とは出来るだけ二人きりにならないようにしていたのだけれど、必ず二人だけになる時があった。 それは、半年に一度ぐらいのペースで買い物に行っていた、ちょっと都会の

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        部屋と鼻毛と私

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        • 『5分で読める小説』
          23本

        記事

          近所のスーパーで「本物の侍」に出会った日

          男というのは、つくづくカッコつけたがりな生き物である。なので「生活感満載」なことは避けたがる傾向にある。 例えば、スーパーやドラッグストアで買ったトイレットペーパーやティッシュペーパーを持って歩くこと。 私自身、特に20~30代頃はそれを凄く恥ずかしく思っていた。ただ、私のように一人暮らし歴がどんどん長期化してくると、恥ずかしがったりハニかんでもいられなくなる。 仮にも私は「トイレットペーパーやティッシュペーパーを一人で持ち歩く歴30年以上のベテラン」である。 だが、

          近所のスーパーで「本物の侍」に出会った日

          イオンの「しおラーメン」と「塩ラーメン」

          私はラーメンが好きだ。 でも、そのラーメンに今、私は悩まされている。 原因は、前回の記事が「終わるべきところで終われなかった」ことにある。 そして今、私の目の前には二つの「袋入りラーメン」がある。 一つめはこちら。 イオンPBの証である「ベストプライス byトップバリュー」のロゴが輝いているイオンの「塩ラーメン」。 二つめがこちら。 「THE all-time NOODLES」というロゴがついた「しおラーメン」。 どちらも「塩味のラーメン」だが、二つの画像を見た

          イオンの「しおラーメン」と「塩ラーメン」

          イオンはなぜ、激マズ「しおラーメン」を作ったのか? その理由を考えてみた

          私はラーメンが好きだ。 美味しいラーメン屋さんに行くために一時間以上電車に揺られたり、開店の数時間前からお店に並ぶほどではないけれど、15分ぐらいなら電車に揺られてもいいと思っているし、15分程度なら行列に並ぶ。贔屓にしているラーメン屋さんだってある。 だが昨今、物価高騰のあおりを受けてラーメン一杯の値段も上がっているため、それほど頻繁にラーメン屋さんに行くわけにもいかない。 そんな時の庶民の味方がインスタントラーメンである。その中でも特に「袋麺」は、いい。 「サッポ

          イオンはなぜ、激マズ「しおラーメン」を作ったのか? その理由を考えてみた

          私がnoteで「本名」を使っていない理由(2024年 秋)

          私は「teaまるお」というペンネームで記事を書いている。 noteで活動するにあたり、本名でいくかペンネームでいくか、最初にそのことで悩む人も多いと思うけれど、私は悩むことも迷うこともなく、ペンネーム一択だった。なぜなら─── 「私の名前が有名人と同姓同名」だったために、本名でnoteを始めるといろいろ面倒かも、と思ったからだ。 ちなみに、私自身はどこにでもいる無名の人である。 名前は有名だけど無名。 これはなかなかしんどい。 「有名人と同姓同名なんて目立っていいじ

          私がnoteで「本名」を使っていない理由(2024年 秋)

          あなたの「スキ」が、誰かの未来を創る「タネ」になるかもしれない

          先日、創作大賞の中間発表についての記事を書いたのだけれど、その記事にはいつもより多くの「スキ」がついた。 数多の記事が溢れるnoteから私の記事を見つけて読んでくれただけでなく、その記事に対してスキを贈ってくれたのは本当にありがたいし感謝に堪えない。ただ、 中には記事を読むことなく、やみくもにスキをつけることで自分のスキを増やそうとしている人もいるだろう。 でも─── 私はそのスキも凄くありがたいと思っている。それは「スキの数が増えるから」ではない。 なぜなら、 私

          あなたの「スキ」が、誰かの未来を創る「タネ」になるかもしれない

          なぜ、あなたの作品は創作大賞2024に選ばれなかったのか?

          先日、創作大賞の中間発表があった。 私は「エッセイ部門」に複数エントリーしていたのだが、結果は─── 落選。 何がいけなかったのだろう? 何が足りなかったのだろう? 中間発表を知ってからの数日、ずっとそのことを考えていた。 今回の創作大賞は応募総数52750、うちエッセイは26158。そこから最終選考へと経過したのは47作品だった。 極めて「狭き門」である・・・が、私はどこかで「選ばれるかも」と期待していた。 というのも、エントリーした作品の中には「今日の注目記

          なぜ、あなたの作品は創作大賞2024に選ばれなかったのか?

          ガストでロボットを追いかける人たち

          先日、ガストに行った。 「いらっしゃいませ」 「何名様ですか?」 「こちらへどうぞ」 少し前までは、こんな感じで店員さんが席へ案内してくれていた。しかし最近は自分の好きな席へ座り、店員さんを呼ぶことなく、テーブルに置いてあるタブレットで注文するシステムになっている。 最初に運ばれてくるはずのお水も、今はセルフサービス。 注文したのち、しばらくすると料理が運ばれてくるけれど、たいていの場合、店員さんではなく配膳ロボットが届けてくれる。 そして、最後の会計もタブレットを

          ガストでロボットを追いかける人たち

          藤井風主演 映画『藤井、伝説作るってよ』 2024.8.24日産スタジアム劇場にて公開予定

          2024年8月16日。 朝からスマホが騒がしい。 ひっきりなしに台風情報が更新されていくなか、不意に藤井風さんの公式アプリからお知らせが届いた。 そこに何が書かれているのかはわかっている。どんよりした気持ちで、私はそのページの前でしばし佇んでいた─── 数か月前、藤井風さんの日産スタジアムでのライブ開催が発表された。お知らせを受け取ったその日から、私は毎朝、自宅の神棚に手を合わせお祈りをした。 「どうか、藤井風さんのライブに行けますように」と。 やがて、一次先行予約

          藤井風主演 映画『藤井、伝説作るってよ』 2024.8.24日産スタジアム劇場にて公開予定

          上京した日 ~テレホンカードを握りしめたあの夜~

          私は田舎育ちだ。 山と川しかない場所で生まれ 山と川しかない場所で育ったのに 私は都会へ出る道を選んだ。 都会への憧れなんて微塵もなかったのに─── 住み慣れた場所で、馴染みの人たちに囲まれて過ごす未来予想図が、私にはどうしても描けなかった。父や母との別れもそこそこに早朝、東京行きのバスに乗った。 窓からは山と川しか見えない。それなのに、数時間後には窓からの風景がビルやマンションや人ごみだけになるなんて信じられなかった。 はっきりとした夢や目標なんてなかったけれど、

          上京した日 ~テレホンカードを握りしめたあの夜~

          「四度目の夏」はまだ終わらない

          きっかけは「小さな親切心」だった。 コロナ禍だった2021年、真夏。 近所に住む友人からのSOSで、私は午後11時30分過ぎに友人宅に直行した。そこで私は「都会のアスファルトジャングルで彷徨っていた、とっても大きなヒキガエル」を保護して一番近い河原へ連れて行った。その顛末はこちら⇩ その翌年、初夏。 私は玄関先でひっくり返っていた「何か」を見つけた。 最初はゴキブリ?? と警戒したが、恐る恐る見てみると、ひっくり返ったオスのクワガタだった。「死んでるのかな」と思い、指で

          「四度目の夏」はまだ終わらない

          藤井風は「ウチら友達やし」って言ってたのに・・・

          これはきっと夢だ。 夢に違いない─── 私は小学三年生。真面目だけが取り柄の目立たない地味な小学生だ。 私のクラスには人気者がいる。カレは勉強も出来て、スポーツも出来る、それに歌も上手いしピアノまで弾けてしまう。しかも性格までいい。まさに非の打ち所のない少年である。 私なんかとは絶対に接点などないそんなカレなのに、ひょんなことから仲良くなった。私にとって自慢の友人だ。 来月(8月)はカレの誕生日。 カレの家では毎年「お誕生日会」が開かれる。一年生、そして二年生の時、私

          藤井風は「ウチら友達やし」って言ってたのに・・・

          あなたが食べているそのマヨネーズ、本当にマヨネーズですか?

          一か月ほど前から毎朝トマトを一つ食べている。プチトマトではなく、普通のトマトだ。 切るのが面倒で最初のうちはそのまま丸かじりだったけれど、油断すると、かじったところから「プシュ」っと中身が飛び出し、ちょっとした惨事を引き起こしてしまうため、最近はちゃんと切ることにしている。 食べやすいサイズにカットしたのち、最後の仕上げに私はマヨネーズをかける。それもちょっと多めに。 トマトにはマヨネーズがよく合う。見た目にも、まるで富士山の雪景色のようで美しい。 そんな「毎朝一個の

          あなたが食べているそのマヨネーズ、本当にマヨネーズですか?