逆まんじゅう怖い |エッセイ
誰しも好きなものをもらえると笑顔になる
かくいう私もその一人である
私の勤めている会社では毎朝当番制で一分間スピーチがある
みんな常々ネタを探し当番の日に備える
旅行のことや、家族の話、最近あったことなど普段見れない個性が輝くので、私はみんなの発表を密かに楽しみにしている
私はよくそこでスコーンの話をした
出会いや、スコーンを求めにお店を訪れた話、好きが高じて作った話など、今振り返ると我ながら恥ずかしげもなく、べらべらと喋っていた
なんと先日その影響なのだろう
会社の上司が、スコーンをくれたのだった
「ちょうど見つけたから、あげようかなと思って」
こんなこと狙っても考えてもいなかったのだが、あの私のスピーチが私にスコーンをもたらしたのである。
渡された直後別の方に
「変な薬でも飲んだか?」
と聞かれた。
相当へらへらしていたらしい
事実、その日一日はすごく良い日であった
素直に正直に話すことはいいことだと感じた一件だった
上司さん、ありがとう!