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【自動運転技術】自動運転のレベルとできること

普段仕事で長距離の車移動なので環境に良いハイブリッドやEV、自動運転機能のついた車はとても魅力的に思います。自動運転によって人はどこまで楽をさせてもらえるのか、安全性や自動運転レベルについて気になったことを書いていきます。

・自動運転のレベル0〜5(6段階)
・最新(2021年)の販売車のレベルは?

EVシフトへのリミットとEV/自動運転への期待の高まり
日本では2030年半ば以降、ガソリン車の新規販売をゼロにし新車の100%を電動車(EV, PHV, HV, FCV)を目指す方針を掲げており、東京都もいち早く2030年までのガソリン車の新車販売禁止を掲げました。世界的にもEVシフトの流れとなりつつありTeslaが先陣を切っています。Tesla (TSLA)への期待の高まりは異常なほどでPER(株価収益率:企業の1株あたりの純利益の何倍の値段がついているか、投資家の期待の高まり)は364倍(2021年8月時点)となっており、トヨタ自動車 (7203) の12倍と比較してもいかにEV業界、エネルギーシフトや自動運転への期待値が高くなっているかがわかります。(もちろん企業の性質上、自動車産業としての横比較はできませんが。)
イーロンの事業やTeslaについては別の記事にて紹介しようと思います。

自動運転とは何か

自動運転と聞くと、ハンドルやアクセル、ブレーキ操作、車線変更まで全自動で行ってくれるようなイメージがありますが、自動運転技術は0〜5レベルの6段階で表され、レベル5の完全自動運転以外は条件付きの運転となります。

レベル0〜1 従来の運転 自動ブレーキやセンシング機能をつけたものもあり。

レベル2(ハンズオフ) 前後左右の監視と対応(ハンドル、アクセル、ブレーキ操作)を車で行いますが、運転の主体は人であくまでも技術は人のサポートの段階です。日本車、海外メーカーも続々と対応しておりTeslaのオートパイロットはレベル2にあたりますが、搭載しているハードのソフトウェアがアップデートされることで機能は向上し続け、法制度が整うことでレベル3以上にも対応する可能性はあります。

レベル3(アイズオフ) ここからいよいよ運転の主体がシステムへ移行します。ただし、一定の条件下での運転となり緊急時は人が運転の主体とならなければいけません。先陣を切ったのは海外勢のAudiですが、法整備が追いつかず、世界初のレベル3は「Honda SENSING Elite」搭載のホンダレジェンドとなりました。高速道路の渋滞時 30km/h の条件下でレベル3の自動運転である渋滞運転機能が使用可能になります。YouTubeにも実際の自動運転の動画もあり面白いです。運転の条件やハンドル、アクセス操作をすることで責任の所掌がドライバーなのか車なのか切り替わり、操作が理解できた上で運転をしなければレベル2の段階なのにドライバーが本を読んでしまうということも起こり得そうです。
・ホンダ「レジェンド」レベル3運転は何がスゴいか 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/428603?page=7


レベル4(ブレインオフ) レベル3との違いは緊急時にも運転の主体がシステム(車)で責任を持つことにありますが、あくまでも運転領域が限定されるため領域外も走行できるハンドルやアクセル、ブレーキがついた車両と、領域内のみを自動運転する車両と分かれることが想定されるとのことです。後者は同じ路線を走るバスやタクシー、移動販売車(コンビニや本屋)などと考えるとすごく便利な世の中になりそうです。そうすると、近い将来首都圏を主体にバスやタクシーの一部は人からシステムへ置き換わることも考えられます。現在水素バスを動かしている都バスなんか特に動きが早そうですが、バスとなると車体も大きくなり難しそうです。
(2020年10月に既に都心で5G自動運転タクシーの実証試験が行われたようです。)

レベル5 どの条件下でもシステムが主体となる完全自動運転。 ハンドルもアクセル、ブレーキも無いので広そう。法整備やODD(運行設計領域)は必須でかなり先の話になりそうです。

・自動運転のレベルについて
JAF クルマ何でも質問箱より ー [Q]現在の「自動運転」の技術レベルは?
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-structure/faq083

・自動運転のレベルについて
https://jidounten-lab.com/autonomous-level

参考までにHonda SENSING Elite」搭載のホンダレジェンドは限定100台で販売価格1100万円(取扱販売店からのリース専用車両)
https://www.honda.co.jp/hondasensing-elite/

テスラもモデルがたくさんありますがモデル3はオートパイロット(レベル2自動運転機能)込みで500万円超とリーズナブルです。
https://www.tesla.com/ja_jp/model3/design#overview

 自動運転車(完全自動運転ではない)事故で技術に対する誤解を招くような内容の記事もありますが、自動運転車の操作や運転中の操作主体がドライバーかシステムか、という状況に応じた操作の理解も必要になってくると思います。本来ならべダルもハンドルも直ちに人が操作できる状態でないといけない状況で(レベル2)で運転席に誰も乗っていないという状況での事故もあったようです。
 Teslaではソフトウェアのアップデートを行うことでハンドル、ペダル操作が行えない状態にあると自動停止するように改良したり、高速運転中の車両に対し車体を上げて下部からの障害物の巻き込み、電池の損傷を防ぐ取り組みを行いました。Winny然り、自動運転やEV然り、大きな変化を伴う新しい技術には既存の法の解釈や感情論、これまでの常識、既得損益者との厳しい戦いが続きます。消費者として我々も直接、もしくは間接的に支援をし、理解を深めていかなければなりません。

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