雪代明希/詩を書く人

詩や短歌等を書きます ミニチュアダックスがいます

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文学フリマ大阪12 出店を振り返って

初めての文学フリマ、初めての出店、行ってきました文学フリマ大阪12。率直な感想としては、楽しかった!そして、疲れた!でも楽しかった!!という感じです。 愛知県住みなのですが名古屋で文学フリマは開催されないので、大阪で参加することにしました。朝家を出て、キャリーケースをゴロゴロさせて新幹線に乗って大阪の会場へ。土地勘がない場所ですが、駅直結だったので移動は楽でした。感謝。出店者入場は11時からで、私は11時10分くらいに入場しました。 すでに一般参加の方の列が出来ていて、人

    • 文学フリマ大阪12 参加への道#4

      差し迫ってきました、文学フリマ大阪12。いよいよ次の日曜日です。台風もいなくなって、雨も降らなさそうな予報で、天候は安心できそうです。よかったよかった。 さて、準備としましては、詩集、豆本、無料配布のポストカード2種は完成しました。あとは、陳列用の道具や値札などが必要かなと思い、主に100均であれこれ買い込みました。凄いよね、100均、なんでも揃うよ。詩集を立てるイーゼルや、アクリル製の小さな陳列棚などを買いました。あと、マスキングテープやスケッチブックなどもあったら便利かな

      • 文学フリマ大阪12 参加への道#3

        文学フリマ大阪まであと一週間。迫ってまいりました、台風と共に。ノロノロ台風がずっと西日本に居座っていますが、イベント当日にはいなくなってるといいですね。お願いしますよ、台風10号さん。 前回、詩集は完成した旨を書きましたが、豆本短歌もなんとか完成しました。短歌を対になるような感じで、十数首載せています。 自作です。表紙は全て柄違いで、中身は同じです。手先が不器用なので……頑張ったけれどクオリティはかなり低いです。なので、価格はワンコインです。お手軽なので、是非。 無料配

        • 鎮魂歌2024

          雲雀よりも美しく 金糸雀よりも澄み渡る 貴方の歌声は 空の彼方か 手を伸ばしたら 指の隙間は 虹か 続いているか 追いかけて 歌い続けて 土に還した言の葉は 星の数ほどの祈りが 今日この日に降り積もって 眠る貴方に降り積もって 青い日々に降り積もって 世代の橋に降り積もって 鎮まる明日はあるだろうか 貴方に憧れた私たちの 貴方を愛した私たちの (ex.Laputa akiに捧ぐ)

        文学フリマ大阪12 出店を振り返って

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        • 文学フリマ参加記録
          5本
        • 32本
        • 短歌
          12本

        記事

          文学フリマ大阪12 参加への道#2

          前回から随分と期間が空いてしまいましたが、やっていきます、文学フリマ大阪12への道。 印刷会社はポプルスさん(https://www2.popls.co.jp/pop/)に依頼しまして、届きました。 こんな感じ↓ 凄い。凄く綺麗。イメージ通り。プロって凄い(語彙力)。30部作りました。 詩集とは別に短歌を豆本にしたくて、尚且つ100円くらいで売りたくて、自宅コピー機等であまりコストを掛けずに作れないものかと試行錯誤しました。 こんな感じで取り敢えず作ってみた豆本短歌。文

          文学フリマ大阪12 参加への道#2

          残暑

          強烈な日差しの下 私が焼け付く 地面に黒い私がうまれる 地に張り付いた平らなものは じりじりと動き始め そのうちするりと這い回る 次の季節を求めて

          献歌2023

          飛べない代わりに歌う麗人 空を翔けるハイトーンに憧れて ただ ただ 憧れて 声を待ち侘びて 突然の雷鳴に 動かなくなる 冷たくなったカナリア 埋めて 花を手向ける代わりに 歌を あなたとは違った形の 歌を まねてさえ似てる者すら居ない声 こだましている数多の空で ex.Laputa akiに捧ぐ

          目は凪

          ドンドン ドドンドン チンドン屋みたいな 太鼓の音 デモクラシーの叫び声 吹き荒ぶ これは嵐か 荒れ狂う 竜巻 上空へ巻き上げる 家 車 犬 畑のキャベツ カイト あっ カイト? 捕まえておこう 長く垂れ下がった赤い糸を引く 風は止まない 手に入れたカイトは飛ばない ここは中心 凪いでいる 荒れ狂う周囲の 君は何に声を上げている?

          雫のうた

          蛇口をひねっても 貴方が出てくる 注いだグラスの水滴にも 貴方が映ってる 飲み下す喉元にも 貴方の声が響いてる 軀に沁み渡る液体も 貴方の笑顔に置き換わる 永らく 眠っていた球根が 今一斉に花開く この花を貴方の名で呼ぼう 流れた時の雫より深く

          静かの海で七夕に

          たった一人のあなたのために、対になる歌を。 *** そばに来て手を離さないで天の川364日も待つ そばに居て離れてかないで天の川今日限りの命と思えば (夏の夜に寡黙に降る雪真っ黒な視界を白く染め上げてゆく)

          贅肉を削ぎ落とされた言の葉はたった一人のあなたのために

          贅肉を削ぎ落とされた言の葉はたった一人のあなたのために

          ものがたり

          この世には、たくさんの物語があり、多くの言葉が溢れている。物語は映像になり、紙切れになり、言葉と同様に吹き飛ばされていく。すぐに忘れ去られ、無かったかのようにこの世が流れていく。時は映像である。無声映画の様である。現実感なく解離して、気づいたら終わっている。終わったら物語として消費され、紙切れになる。紙切れを集めたところで、所詮、紙切れである。金になるわけではない。紙切れであるところの私達が声を上げたところで、無声映画の様である。響くはずがない。鐘を鳴らすよりも無意味である。

          悪阻中ソーセージばかり食べていた子の好物がソーセージと気付く

          悪阻中ソーセージばかり食べていた子の好物がソーセージと気付く

          シェイキング古民家

          風に軋む壁の強度について 思いを巡らせない時はない 床の揺れの原因は何か 窓の外を確かめないことはない 春の嵐 台風 冬の吹雪 一般家屋の耐震基準が一斉に変更された あの時から 何度も起こっていること 恐らくこの家は持たない 毎年の暴風に 私も一緒に揺れている

          シェイキング古民家

          旅に出たご当地ソフト食べる為岩塩ソフトは塩味じゃない

          旅に出たご当地ソフト食べる為岩塩ソフトは塩味じゃない

          ピンク

          窓を開けると じんちょうげ 春の香りが胸を刺す 去年の今は 桜を見てた 一面ピンクの道を行き これから起こる結末なんて 何も知らずに 幸せで 全てを知った瞬間に 全てが崩れてしまうなんて 夢にも思うことがなく 風に舞う じんちょうげ はじけ散りゆく 桜の花びら ほら 今年の春は とても冷たい