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新国立劇場バレエ団「コッペリア」

2021年5月の大型連休中に予定されていた新国立劇場バレエ団「コッペリア」は緊急事態宣言の発令のため、無観客となった公演が無料で配信されています。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/coppelia/

5月2日(日)は米沢唯さんと井澤駿さんのペア
 米沢さんの技術に圧倒された舞台。足の運びや手の表情、身体の動きから目が離せませんでした。
 ローラン・プティ版は初めてで、これまで観たコッペリア(ロイヤルはニネット・ド・ヴァロア振付)と違うところがある。
 コッペリウスの家で人形が踊らなかったり、
 コッペリウスとコッペリアが踊ったり、
 コッペリウスがイケオジだったり。
そういう「違うところ」に目が行っていた。

シャンパンが栓を抜くときに膨大に噴き出すし
こぼすし、投げるし
テーブルのろうそくに大きなマッチで炎を灯したり

コッペリアの友達たちの衣装はチュチュで、振付めっちゃかわいくて
フランツは最初から最後まで衣装が同じで
街の人たちの踊りもかわいい、楽しい

これまでの上演ではコッペリウスは偏屈なおじいさんの印象が強かったので、この日のイケオジコッペリウスの最後にほろり...
「オペラ座の怪人」のファントムと同じやんと。

そういうところに目が向きっぱなしだった初日

2日目は5月4日(火)
木村優里さんと福岡雄大さんのペアは
福岡さんは文句なしにかっこよく、登場時のタバコの煙が映画のワンシーンのようで。
そして、優里さんがめちゃくちゃかわいい
表情がクルクル動く
1幕ではフランツにキスをねだるシーンや、「もう!」てプンプンするところがたまらん。
2幕でもコッペリウスの部屋でのドキドキしたり、怖かったり、ほっとしたり、びっくりしたりの表情がもっともっと観ていたい!と感じるキュートさ。
人形振りもはまってて
私もほしい、この子、て感じ

そしてコッペリウスの山本隆之さんがすごかった
推し萌え全開
コッペリアとのダンスはとてもとてもエロかった
初回と人形変わってたんじゃないかなと思うのです、顔の動きが今日はなかった(初回は顔の向きが変わって何度か直してた)
今日のコッペリウスはファントムだった
ラストシーンもファントムだった
コッペリアがマッチの火を消すんだよ、すごいよ

4日間の配信は連日観たい人がキャスティングされていて、1日だけ選ぶことができない
今日の木村優里さんで正直驚いたように、今の新国立劇場バレエ団は層が厚い
ペアが4日間で計8人いて、多分どの組み合わせでも見られると思う
しかし、今日の2人は、いや、3人はケミストリーだったな