033「58歳の転職記・完結編」庶務のおねえさんの不満
ここへ転職してきてからずっと、仕事はまあまあ楽しかったけど、お仲間とあまりうまくいってなかったりして、息苦しさを感じていました。
庶務のおねえさん、派遣社員の30代ぐらいの女性なのですが、思い切って、チャットでお願いをして、居室と離れた場所で、何度か愚痴を聞いてもらっておりました。58歳が女子高生みたいなことしてます。まあ、話すことで、緊張がほぐれるというか、かなり助けてもらっていました。
今の職場で働けなくなることがわかって数日後、私は職場の中でまず庶務のおねえさんに、この事態を打ち明けました。
そしたら、おねえさんから、私も3月末でこの職場を去るのです、と打ち明けられました。おお。
理由ですが、出勤しても仕事がないことがほとんどだったから、だそうです。
どうやら、管理職としては、収入をもらうため、仕事がなくても、頭数をそろえておく必要があったようです。
しかし、従業員にとってみれば、出勤している以上、在席してないといけないし、遊んでいるわけにもいかない。しかし、仕事がない。
それって、かなりの苦痛。私の置かれている立場より数倍大変。
庶務のおねえさんは、この職場、何かおかしいです、と言っていました。
その言葉に、私ははっとしました。クビになってしまうのと別の話で、私がこの職場にい続けることは必ずしも幸せではないのかも。そう考えるきっかけをもらいました。
彼女が今どうしているか、知る術はありません。たぶん、4月から別のところに派遣されて、きっと、バリバリ、自分らしく、働いておられる。私はそう思っています。