見出し画像

古本を温めて新しきを知る

夏前は、結構本を読んでいた。

1週間に一冊新刊を買っていると、サイゼリヤに行く小遣いが無くなりそうなので、神保町の古本屋をウロウロしていた時に2つの本を買った。

酷暑が一段落して、読書を再開。
両方を読み終えることができた。

最初に紹介する本は、声と身体の使い方を意識すると面白いですよ、という鴻上尚史さんの本。

声の特性、身体の使い方の話が満載。

私は普段、接客で声を出すので、興味深かった。

低い声の出し方。声を出す時に、自分の身体を楽器みたいに鳴らす震わす。オペラ歌手は太ももすら、震わせることができるそうだ。

そこを読んで、仕事の準備をしながらや。片付けをしながら、普段聴いている歌を、一オクターブ低く歌うようにしてみたら、無理だと思っていた低い声でも音程を取って歌えるようになった。

そして、一オクターブ低い声で歌えるようになったことで、無理だったMISIAの歌とかも、途中で一オクターブ上げたり下げたりせずに歌えるようになったのには、驚いた。

今まで聴いていた歌、口ずさんでいた歌もほとんど、そのように歌えるようになり、どの曲が流れてきても楽しい。

鴻上尚史さん著のこの本、いまの時点で、Kindleだと無料みたい。(Unlimitedだとでした、追記)

身体の使い方も興味深かった。

何事もリラックスすること、方法を知ることが大事ですね。

興味が湧いた方は是非。

 ◇ ◇ ◇

次の本は、書家の方。武田双雲さん。

お名前は知っていたのですが、活動を知らない時点で「そんなに大した人かなぁ」なんて思っていた。

しかし、今日読め終えて、目の前の世界がガラッと変わった。

文字を書くって、こんなに面白いことなのか。

読んでいる途中から、店の値札や、卓上の小さな黒板に文字を書くだけでも、滅茶苦茶楽しくなった。

何千年も歴史がある「書く」ということ、漢字、そしてそこから派生したひらがなの魅力を、一般の人にこれだけ分かりやすく、かつ深く掘り下げるなんて、すごい人だ。

 ◇ ◇ ◇

自分の身体の使い方、声を出すこと、文字を書くこと。

そんな当たり前のことなのに、この歳まで知らなかったことが多く、また小学生から、やり直す気分にさせてもらえた。

それでは、まずは寝よう。

おやすみなさい。