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ボトルネックをなくして行こう

午後3時過ぎに「金町」という駅に行きたいと思い、休日の今日、自転車のルートを考えた。

隔週で日曜日には必ず行っている、浅草の一人火鍋屋さんでデトックスをして、なんとなく南に走り始める。

まずは南に走って、臨海地域に入り、それからディズニーランドのある浦安へ。


確か隅田川の橋
今日の旅はスカイツリーを中心に反時計回り
みたいな感じで
東京は海があるが、ほとんどの臨海地域は、海辺が工場等で占められていて、海を見ることができない。
今日、レインボーブリッジ越しに少し海が見えることが分かった。

 ◇ ◇ ◇

下町とは、どのエリアなんだろう。

私の街も下町とは言っているが、浅草とか神田とか歴史のある地域の人にとっては、うちの街は下町ではなくド田舎だ、と昔に聞いたことがある。

江戸川区を通ると、いつも不思議な感覚に陥る。

下町なのか、千葉なのか、さらには何故か沖縄やハワイやフロリダの郊外みたいな不思議な感覚に陥る。

そして江戸川を越える。


ここは江戸的

行徳からは江戸川沿いを遡上して金町へ。


永遠の中の一瞬

予定の1時間前に、金町に着く。

金町は、映画「寅さん」の舞台の街「柴又」の隣駅で、浄水場があり、小学生の時に社会科見学で行った所。東日本大震災の直後は、放射性物質が入っているかどうかで、話題になった気がする。

東京では東の北で、千葉と接している。

 ◇ ◇ ◇

可能なら、今日、投票を済ませたかった。

そのために金町に来た。

この数年、どの候補者に、どの政党に投票をすればいいか分からないくらい、誰もが本当に何をしたいのか分からない選挙ばかりだった。

キリシタン弾圧の時に「踏み絵」ってあったけど、逆というか…

今回は、前から気にはなっていた国民民主党の訴えることが、今回特に明瞭で腑に落ちるもので、演説をYouTubeで聞いていて、素晴らしいなぁ、と感じたから、ちゃんと聞いてみようと。

悪い意味で気になっていた点は、消費税を一時的に5%に下げること。

 ◇ ◇ ◇

多くの政党が、消費税を下げるとか無くすとか、給付金をとか言っているけど、その財源はどうするの?そういうバラマキ体質って、有権者を馬鹿にしていたり、給付金漬けにしたいの?と考えていた。

働いていないけど子育て現役世代に比べて圧倒的な貯蓄がある老人からも、税を負担してもらうとしたら、所得税じゃなくて消費税なんじゃないか。

消費税はすごく高くしても、それさえ払えば、子育てや教育費、福祉に関わる別途の社会保障費はほとんどいらなくなって、実質、高資産の高齢者がより多く支払う世の中のほうが良いんじゃないか、というのが私の考え方だった。

これは、立憲民主党の新幹事長小川淳也議員が、以前語られていた事を自分なりに解釈した話。たしか彼は消費税20%と。

 ◇ ◇ ◇

国民民主党の、今回の話を聞いていると、考え方が変わった。

今の税制で、古くて今の時代に合っていないものが多い、という。

バイトをしたくても、年間103万円を超えると課税対象になり、親の扶養控除も無くなるから、それ以下で我慢する、という人が多いらしい。

その103万円というのは30年前の金額で、当時より最低賃金が17%上がっているのだから、それを、170万円に上げるべきだ、というのが1つの大きな柱。

非課税を170万円に上げることで、働きたかった人が1.7倍まで稼げるし、人手で困っている店も助かるし、店に働く人が少なくてイライラしている客のストレスも解消されるだろうし、まさに三方良しだと思った。

今年度の国の税収は26%ほど上がっているらしい。

財政の健全化は必要なことだが、その中で変えていい税制は変えていくべきだ、手取りを増やすべきだ、と国民民主党は具体的な数字を挙げる。

ガソリン代に上乗せされている、ガソリン税をやめることによって、農業も運輸業も小売の価格もも、すべてに自動コストカットが働いて減税効果が出る。

税収全体の増加に比べれば、限られた減税であるが、目に見える効果は大きいと。

そうして、経済を回していくことで、活動が活発になり、結果的に税収を増やし、国全体の基礎体力を増やしていく。

 ◇ ◇ ◇

一つひとつ、現実的な問題を解決していくことは、政治家だけじゃなくて、ちいさな持ち帰りの天ぷら屋でも、同じく必要なことだ。

私の大好きな言葉で「誰が悪いか、ではなくて、何が問題か」というのがある。

その言葉を思い出しながら、様々な提言を知ると国民民主党は選択肢だな、とは思った。

しかし、もう一つ足りない。

党首と幹事長は、雄弁で素晴らしい。

しかし、一人ひとりの立候補者はどうなんだろう。

それを確かめに、金町へ行った。

 ◇ ◇ ◇

半分思っていた通り、金町の選挙区で立候補している人や、応援の区議会議員、司会の人等の話し方は、本当に素人的で、SNS等で先行している盛り上がりとは、かなり温度差があった。

でも、ある意味、大事なことだとも思った。

応援演説をされた二人の議員や候補者は、一度引退したり、初めて区議会で当選したシングルマザーの方たち。経験も浅く、たどたどしい。

ユーチューブ等での盛り上がり、党首や幹事長の演説を楽しみにしている聴取のプレッシャーに明らかに負けている。

やっぱり、自民党の議員のほうが、平均的には圧倒的に耳障りがいい。

でも、だからこそ、応援のしがいがあるとも思う。

 ◇ ◇ ◇

「良いお店は、良いお客さんに育てられる」という言葉がある。

そしてお客も育てられる、

政治家と有権者の関係もそうじゃないだろうか。

私は、演説の途中で帰った。

今までユーチューブなどで聞いた話と、ほぼ同じだったからということ、それなりに熱心な応援者が集まっていたから、私はいなくてもと。

私は、急いで、夕暮れの道を自転車で地元に向った。

明るいうちに帰って、小選挙区は国民民主党の候補者、比例は国民民主党と書いて、今回の選挙を終わらせよう。

投票済証を貰って、明日から店に貼ろう。

変な投票勧誘をされないためのPOPにしよう、と思い、期日前投票の場所へと全力で走った。

終わった。

赤ワインで乾杯だ。

もちろん我が絶対多数、サイゼリアだ。


カナダ国民になった感じ

おやすみなさい