新エヴァ観てきたニートの話※ネタバレ
新エヴァ観てきた。
公開日ちょうどに。
なぜならニートだからである。
ニートって言ってみたけど、ニートってそもそもどこから?
一銭も稼がないのがニートだと思って、
よーし!私はニートじゃない!って言い張りたくなるけど、
自分だけで生活していく能力が今の所ないから、ニートです。
そんなニートがエヴァンゲリオンという根からのヲタク御用達アニメ映画を観てきた。
観た直後はエヴァンゲリオン最高!っていう
語彙力の欠片もない感想しかなかった。
とりあえず心の中で登場キャラ全員を褒めたたえ、庵野を褒めたたえ、制作に携わったすべての人物に感謝をした。
でも公開日から数日たって、何かが引っ掛かる。
ずっと引っ掛かる。
その原因は悩みに悩みぬいて鬱展開を形作っていた14歳のパイロット達が、もう私の傍にはいない、大人になってしまったからだ。
自覚するととてつもない孤独感。
最後まで弱者側の心理を描き続け、堕ちていくばかりだった旧劇場版の彼らは、今回の映画で、自分の弱さを認め、諭しあえる相手を見つけ、私とは全く違うハッピーエンドを突き付けてきた。
私は何もエヴァンゲリオンの映画を批判したいのではない。
あれは最高の終幕だったと思う。
本当に素晴らしかった。
だけど、私はまだ彼らのように前に進めていない。
エヴァンゲリオンという作品がある種、私の臆病さやマイナス思考な心のよりどころとなっていたから。
勝手にこれからも寄り添い続けてくれるのだと思い込んで、
勝手に裏切られたような気になっているだけだ。
しかもその傷に気づくのが数日後になるほど
エヴァンゲリオンの映画は良かった。
ただ漠然と、この作品も最終的には「前向きに人生を生きろよ」というような、ありふれた説教のようなものを訴える作品になったのだと思った。
批判したい訳じゃないのになぜか批判しているような文章になるのが心苦しい。
私は勝手に裏切られただけだし、
これからはエヴァのない世界で生きていかなければならないんだなって、
それが監督のメッセージなんだなってのも理解しているからこその
この感想なのかもしれない。