BASSDRUM公開総会その3 067
BASSDRUM公開総会の際にYoutubeコメントでこのnoteの存在を宣伝していただいたので一気にフォローしてくださる方が増えてしまって、下手なことは言えないのでは、とてもポエム的なことは書けない。。。と思ってしまっていたが、そんなことにこだわっていたら1年間通して書ききれないのでありのまま書き進めたいと思う。
と、言っておきながら真面目な公開総会の続きを。
前回の記事で配信関係のことをお伝えしたので、次に説明したモアレ防止フィルムから。
モアレ防止フィルムとかニッチすぎて普通の人は全く必要ないものではあるが、実は目にすることは多いものではないかと思う。
モアレってなんだ?
という人はスマホでテレビやモニターが画面を写してみてほしい、その時に位置によって縞々が出てしまうことはないだろうか。それがモアレである。
今書きながらスマホでやってみたが見事に縞がでた。
こちらはこのモアレ防止フィルムを制作されている東京シスコンさんのホームページにわかりやすく書いてあるので、引用させていただきたい。
つまりカメラ側のセンサーピッチと画素ピッチの感覚が合わなくなってカメラ側でうまく表示できなくなる、ということである。
この現象は千鳥模様などを撮影した際にも起きたりするので、ニュースのキャスターなどの衣装は目が細かいものにならないように配慮されていたりする。
ニュースついでだが、番組内に出てくるモニターなどにもこのフィルムが貼られていることが多い、弊社での用途も同じだが、再撮用でステージでモニターをカメラで撮影することが多いためにこのようなものが必要になってくる。
これはモニターでもそうだしLEDでも同じようにモアレは発生する。
このピッチがもっともっと細かくなり、連続性のある表現のようになればモアレが発生することも少なくなる。
なので技術の進化とともに忘れられていくものではないかと思う。
興味がある方は東京シスコンさんのサイトをご覧ください。
次にご紹介したのが、L字レンズだが、こちらは以前にも記事にしているのである程度割愛するが、実際に文字より映像で説明できる方が、いかに説得力があるのか、ということを今回中継をやらせていただいて感じたところがある。
設置条件のシビアな場所やこれまでできなかった演出が実現できると思うので、そのようなご相談をお待ちしております。
このような超短焦点レンズを設置する場合、緻密なシミュレーションが必要だという話から、3Dシミュレーションから現場送出、ショーコントロールまでお手の物なModuloKineticの話も少しさせてもらった。
こちらの画面に写っているのがModuloKineticである。
この機材はやれることがめちゃくちゃ多すぎるので、とても簡単には説明できないので、何度かに分けて説明することになるとは思う。
すごく乱暴に言うと、3Dが扱えてプロジェクションマッピングやショーコントロール、リアルタイムトラッキング、パーティクルジェネレート、など今風なことがハードウェアベースで出来る機材である。
自分で書いてて全く説明できていないことしかわからないが、私共がメインで使っている機能、3Dプロジェクションマッピングのシミュレーションから、ワープ調整、タイムコードや外部同期関係も含めた8K overの解像度の映像のプレイバックまでワンストップでいけるというのは随分とワークフローがシンプルにわかりやすくなった。
海外のテーマパーク関係など常設機材としても多く採用されているようで、実績が増えてきていたり、ソフトウェアバージョンアップによって出来ることも更に多くなってきている。
が、しかし使う側のオペレーター育成の環境ができておらず、使える人が日本では両手の指より少ないのではないかと思う。
まさにいろんな意味でこれからが旬な機材だ。
さて3回にわけて公開総会の中継裏側を補足説明させてもらってきたが、ここまでOpenな環境に向けて機材の説明をするなんてことは初めての経験であったが、このコロナ時代の中で配信中継という条件だからこそ出来たプレゼンだったと思う。
カメラの前に人が座っているだけではない、見てて次何が出てくるだろうと面白い中継を心がけたつもりでかなり張り切ってしまい1日仕事になってしまったが、それだけの価値はあったのではないかと思っている、鬱々とした自粛の日々が続いているが、舞台の裏側にこんな機材オタクが潜んでいることが世間様の目に触れてしまい戸惑いがあるが、意外とYoutubeのコメントでも盛り上がってくださっていたようで嬉しい限り。
機械・機材はロマンの塊だ!