見出し画像

0220 HyperDeck Extreme 8K HDR

気を抜くとあっという間に24時を過ぎてしまっていた、夜に打ち合わせが続く時は危険である。

今日はBlackmagicdesignのHyperDeck Extreme 8K HDR

https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/hyperdeckextreme

画像1

この機材が確か4月のNAB前に発表された時は興奮して、すぐ代理店に発注をかけたという熱のあがりっぷりであった。
何しろ価格である。税抜き567000円は4K録再機としても破格に安く、しかも8Kまで対応しているというのは度肝を抜かれた。
しかもしかもハードウェアとしてのコントローラーもVTRライクで直感的、ちょうど脱HDCAMの機材を悩んでいた弊社としてはすぐに飛びついてしまった。
そう、この時はまだ気づいていなかった。

何故こんなに安く作れるのか、それは恐らく大量に捌けるという予定があるのであろう、それもそのはず、この機材の目的は、世界中にある過去の膨大なテープ類をデータに変換するためのアーカイブ業務の総取りを目指して作られている。と思う。
右側のコントローラーは8台分のRS-422コネクタを装備しており、配線を変える事なくデッキを再生させることができる。
もちろんいうまでもないが過去のメディアを吸い上げるためには等倍の時間がかかる。
なので他の作業、繋ぎ直しやテープ頭出し、テープチェンジなど可能な限り時間を省きたくなる。
しかも、キャッシュとしてM.2NVMe SSDを装着可能で、メディアの収録時間を超えた場合キャッシュに録画してくれるという神機能。

本当に隙のないバカ売れ機材だ、と思ったのだが。。。

問題は録再用のメディアである。外部メディアとのUSB-Cこれはいい、USB3.1Gen2の10Gbps対応で問題ない。
しかし前面についてるCFastx2おめーはダメだ。

マジでCFastは使えない。
規格自体がすでにオワコンになってしまった。
CFastの後継CFexpressからも互換性が無く見捨てられてしまったこの規格がこの機材に2スロットも存在しているのが本当にもったいない。
これは筐体的にもアップデートはされないのではないか。
CFastのカード自体は多少作られていくだろうが、全く安くなくメリットは薄い。
そうなるとUSB-Cをつかっていくことになるがコネクターは背面だったりするので運用には工夫をが必要になる。

それを差し引いてもこの金額でこの機能。お釣りがくるレベルである。
データで読み込んでいるものに対してもIn点Out点が打ててプリロールができるのも地味にありがたい。

90分ほどの長尺(ProRes422HQ)も問題なく何度も再生できているので、再生機としてももちろん問題ないだろう。
8Kは12GSDIの4本なので周辺機材が少しばかりハードルがあるが今後より活躍してくれるのではないかと期待をしている。

ブラマジは最先端の映像フォーマットを低価格で提供してくれて敷居を低くしてくれている。
もちろんそれによるいいところも困ったと感じている人もいるかもしれないが、世界中の映像機材進化の一翼を担っていることは間違いない。


いいなと思ったら応援しよう!