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0303 AV-P250LUVパワーディストリビューター

電 源
これがないと我々の仕事ははじまらない。PAの世界ではいい音は良い電源からという言葉があるくらい電源は何よりもまず、重きを置いて考えなければいけないことだ。

現代人の生活では当然のようにコンセントから100Vを受電することができる。なので、人は当然どこにでもあるような錯覚を起こす。
電気をひいてくるというのは大変な重労働である。ここで電源さん(いわゆる大規模イベント等で各セクションの電源部分を担当する方々)の大変さを話すととても時間がかかりそうなので割愛するが電源は大事だ!

なんとか頑張ってたどりついた電源に繋ぐものはUPSだったりアップトランスだったりするが、今日はその中からTASCAMのパワーディストリビューターをご紹介。

YodobashiやAmzonでも購入できるのでとても手に入れやすい機材だ、
パワーディストリビューターとは聞き慣れない名前かもしれないが、つまりは電源ノイズフィルターのついた電源タップと言ったようなものだ。機種によってはブレーカーを上げた際に取り口の通電を時間差で立ち上げてくれるものもある。これはPA機材の場合アンプを最後に立ち上げたりするときに便利である。
現場によっては仮設電源的問題や、他の機器によるノイズなど電源が不安定になりやすい。そのような時に精密機械を使用するセクションにとってはなくてはならないのがノイズフィルターである。

さらにAV-P250LUVには電圧計がフロントパネルについているので、電圧確認も容易である。
どこまで表示できるのか試したことはないが、94V〜104Vぐらいまでの表示は見た記憶がある。
さらにiPhoneのAC充電器を忘れても安心!5VのUSB電源を供給できる口が用意されている、背面にも取り口がありとても気配り上手だ。
私はLEDUSBライトなどをつけてラック裏の明かりに使ったりしている。

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機材と直電源の間に別の機材を挟むというのは良いことでもあり、その挟んだ機材にNGが出るとその先が全て影響を受けるようになるので、慎重にならざるを得ない。
実際にディストリビューターのヒューズが本番中に飛んで一斉に機材の電源が落ちたと同業者から聞いたこともある。恐ろしすぎて想像したくないくらいの惨事だ。
そのような中でこのパワーディストリビューターを10年くらい何台か続けて購入し使用し続けているが、どの個体も何のエラーも無く動き続けてくれている。とてもありがたいことである、だからこそここに書くことができる。電気が無事機材に供給できるからこそ機材が現場で活躍し、対価をいただき、今ご飯を食べれるのである。
電気があるから食べていける。ありがとう電気。

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