0310 PremiumHDMIケーブル
コンシューマーの規格としてHDMIケーブルは広く一般化し、日常使用するものとして何も疑問を抱かずに使っている方が多いと思う。
しかしながら見た目は同じ形のHDMIケーブルも種類はピンキリで実際に性能も大きく差がでてくる。
ケーブルを扱う業界は多々あると思うが、どの業界でもわざわざ必要があって、ケーブルを引くのだ、そこには意味があり必然がある、絶対に切れては行けない戦いが今も世界中で行われている、今noteを書いているインターネットだって光ファイバーが繋がっていなければ公開することすらできない。
ケーブルは体でいうとまさに血管であり、いかに血流良く十全に繋がり続けることができるか、これに尽きる。
映像音響現場も同じでケーブルは大切なもので良く敷設してあるケーブルを気にもせずにガシガシ踏んでいく人がいるが、それがどれだけ大切なものであるのかを少し想像してみて欲しい。
ケーブルのことになると熱くなって話が脱線しすぎているが、今日はみなさんもきっと馴染みのあるHDMIケーブルの話だ。
HDMIケーブルは言わずと知れた映像と音声、制御信号などをまとめて伝送できるケーブルで、PCやテレビ、カメラなどにコネクターが付いており、よく目にするかと思う。これが帯域の少ないやりとりで、尚且つ距離が5m以上延びなければ種類や性能にそこまでシビアになる必要はそこまでない。
しかし映像解像度で4K60Pの世界になると話は別である。
これが4K30Pならまだまぁなんとかだが、4K60Pは別世界である。それぐらいこの差はある。普通も人には出ている映像に違いは感じられないかも知れないが。。。
この違いはなんなのかというと先にも出たように伝送の帯域である。
HDMIの規格自体が1.0のバージョンから年々進化し、今は2.1の規格までつくられている。なので、途中の1.4あたりで作ったケーブルは当然2.0の時代のものは未検証であり、映像が通らない、ノイズが出るといったことが起こる。
4K30PはHDMI1.4で伝送が可能で帯域幅は10.2Gbps、4K60PになるとHDMI2.0で帯域幅は18GbpsとなりHDMI1.4しか対応していないケーブルでHDMI2.0を伝送するというのは難しいということがわかる。
同じHDMIケーブルなのに使えるのと使えないケーブルがあるなんてわかりづらい!ということなのかどうなのか知らないが、HDMI2.0を伝送できるという認証をHDMI Licensingというところが行なっており、そのケーブルには認証シールがついてくるのである!(ドヤッ)
しかもQRコード付きで読み取るとその認証情報が出てくるらしい。
必要かどうかはなんともいえないが、ライセンス的に海賊品を作らせたく無いのであろう。。。
この認証をスタートすると発表されたのは2015年でガイドラインの資料は2018年と少し前のことだったが、それぐらいまだ需要がない事なのかもしれない、これから高精細化が進み8Kを受けるということになったりするとまた次のHDMI2.1の規格が必要になってくる。日進月歩で技術が進むので、それに合わせた知識を我々も日々身につけていかなければならないと思う。