0219 Christie Boxer 4K30 part2
今日も引き続きボクサーについて
この機種は光源として450Wの高圧水銀ランプを6灯つんでいる。
1台につきランプ6灯もあると管理がとても大変になる、その対策としてNFCによるランプタイムを非接触で測れる機能がついている、スマホにChristieTAPというアプリをインストールし開くとこのような画面に
これで本体側面にあるNFC端末に近づけると6灯のランプタイムがわかるのである!!
でもそれだけしかわからない。
本体稼働時間やIPアドレスなど電源が入れなくてわかるものがもう少しあるととても有能なんだけれどな。。。
弊社の中でもいち早く導入した4K機材だったので、4Kマストな現場をいくつもこなしてくれた、大きく投影する場合どうしてもピクセルも大きくなってしまい、再撮などでも気になる事がしばしばあった、それがHDソースだとしてもプロジェクター側が4Kで投影することによりピクセルの目立ちを抑えることができた。
他にも
4K+4K+4K+4K=8K
ということで4Kを田の字にブレンディングして8K投影することも何度かチャレンジする場もいただいた、これはブレンディング部分が多く、本当にシビアな調整になる、1台動かすと2台分に影響がでてくる、技術者の腕の見せ所である、私はとてもそんな調整はできないので、他の部分を担当することが多かった。。。
8Kの大変な部分はプロジェクターだけでなくシステムの部分も4Kの4倍になるのでかなり大変な部分もあるのだがそれはまた別の機会に。。。
4Kの映像素子が1.38inchと比較的大きなセンサーサイズの為、レンズも合わせて太く大きくなる、しかし他社はもっと小さなセンサーを高速でズラすことにより4kを謳っているのと比べるとリアルな4Kセンサーを持っているということになる、それでこの軽量化、このスリムな筐体はすごい技術であると思う、外側の筐体を開けるとギッシリと隅々まで機器があるその隙間を血管のように冷却用の水冷バルブやホースが敷き詰められている。
これだけの精密機械を作るのにいったいどれだけの時間がかかったのだろう。販売価格が定価だと1500万前後?だった様な気がするが、それでも安いんじゃないかと思わせるほどのつくりである。
ステージングの世界では機材もラフに扱われることも多くあるが、この中身を知って扱うのと知らずにガワだけ見るのでは扱い方が変わってくると思う、この機材が光を出してくれることでご飯が食えている。
その機材様をラフに扱うなんてはたしてできるだろうか、それで良い現場ができるだろうか、そんなことを考えさせてくれる1台がBOXER 4k30であると感じる。