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「経験」は人に「自信」与え、「自信」は人を「成長」させる ~ 母校で初登壇!後輩に伝える『自分らしく社会で活躍する』ために今をどうあるべきか。


1.はじめに

広島県と広島工業大学の連携で、学生の県内企業に対する理解を深めるとともに、広島での働き方や暮らしに対する興味・関心を高め、県内企業への就職意識醸成を図ることを目的として、【プログラム実践基礎「社会人セミナー」兼「ひろしま業界研究講座」】が開催されることに・・・。「広島工業大学 工学部 電気システム工学科 (1年生81名)の後輩へ先輩からアドバイスを!」と村上先生からお話しをいただきました。
その際に「電気システム工学科の卒業生で!」との学科限定だったことで、介護医療システム事業のカドちゃんに白羽の矢が立ったのでした。

2.準備

人前で話す機会や経験も業務上無縁のカドちゃんが、大きなホールで100人も目の前にして・・大丈夫かなぁ~(ドキドキ)
社内の周囲からも心配の声も・・・それもそのはず、
カドちゃんは、3年前に転職してきたときは前職で心身ともに疲れていて、言葉数も少なく寡黙にコツコツとひたすら業務に集中して大人しい印象の ”カドちゃん” でしたもん。

その心配を払拭させたのは・・・うちの社風であり社長の言葉!

『 出来るよ!失敗してもいいんよ! コケてもしれてる!できるできる! 』

『もう3年目なんだから、自分の事業だけじゃなく会社全体の説明もできる
エンジニアにならんといけんのよ!勉強のためにも挑戦させてやらんと!』

さらに・・・3年間ずーーーーーーーーーーーーーーーっと一緒。どこへ行くにも一緒。まるで 🦆 カルガモ親子 🦆 みたいなふたり。
大きな声と駄洒落とノリツッコミ両刀使いの上司 「 イクちゃん 」からも

『そんなもんできるよ!心配なんかせんでえー!やるて!できるて!』

太鼓判をバンバン押してくる!!!から、もうなんか大丈夫な気がしてきて・・・
ヨシ!挑戦させよう!心配することが役目じゃなくて、サポートとフォローが私の役目!と一瞬で不安と心配が吹き飛んでいきました。
「大丈夫かな?の心配りよりも、信じること」を私自身が学べた瞬間でした。

3.登壇を決めた日

忙しいカドちゃんにMTGの約束をとりつけ登壇交渉。
事情を聴いたカドちゃんの返事は・・・「 ん~、、、」
あんまり乗り気ではないけど拒否はしないカドちゃん。
資料作りや当日までの準備に割く時間の確保と、現場作業が入るのではないかと仕事のことを思って即答をしなかったカドちゃん。

事業リーダー(上司)に許可もらっていることを伝え、業務に支障出ないように資料作りとか一緒にフォローすると、こう一段階上にステップアップするための経験だから頑張ってみよう!と促す。

「やってみようかな。」

カドちゃん~意外とすんなり受諾、、、取り越し苦労でした。

4.資料ができるまで・・・

 ・たたき台づくり

そうと決まったら、さっそく始めますよ。
先輩が後輩へアドバイス・・・
後輩に 何を伝えたい?
    何が伝えられる?
後輩が 知りたいことって何だろう?
ターゲットが1年生だから就活にあまり関係なくていいね。
そんな会話をしながら、20代前半のあの経験はカドちゃんでしか話せないよねということで・・・

大学時代→就活→入社→離職→再就職→今現在 を振り返ってそこから進め方を考えることに!

<カドちゃんへの宿題>
・大学1年~現在までの10年間の自分の歴史を振り返って、箇条書きでいいからたたき台提出!

これが提出された宿題 

驚いたのは、2枚目に書かれた「3つのキーワード」

※キーワード※
「社会とは何か」
「社会で活躍する為に今やるべき事は何か」
「学生に期待すること」

ここに書かれている内容は後輩たちへ伝えたいことのメッセージ。
たたき台なのにここまで書いてくれるとは・・・素晴らしい!

よし!これでタイトルは決まり!

 


バトンは受け継いだので次は私が・・・

 ・パワポ資料づくり

相当なプレッシャーです。
ちゃんと思いを届けないと・・・カドちゃんの思いを視覚で伝えるために・・・

1,ターゲット:大学一年生
  まだ就活とか社会人のイメージわかないだろうから、写真多めにしよう。

2,時間と場所:大ホールのステージ、午後3時
  ランチが済んでオヤツタイム眠くなるよね。スクリーンは大きそう。
  アニメーション使って動きをつけよう。

と考えているところに届いた、当日のタイムスケジュール

● 休憩無しの120分
● 企業説明が追加
● 企業説明+後輩へのアドバイス(30分)が2回転
● 座談会が50分

 

このタイムスケジュールだと絶対に失敗してしまう。
カドちゃんに最高のパフォーマンスと学生にちゃんとお土産を持って帰ってもらうこと、先生方の初めての試みに少しでも成果を届けたい!これを実現するには
このタイムスケジュールじゃ ゼーーーーーーーッタイ ダメー!!

● 休憩を入れる
  発表と発表の間のスライドや登壇者の移動時間を休憩として
  学生にリラックスできる時間を付与する
● テーマを分ける。座談会へつなげる流れをつくること。
  
  A社(企業説明+アドバイス)→B社(企業説明+アドバイス)→座談会
   ↓
  提案> 企業説明(A社→B社)→アドバイス(A社→B社)→座談会
  ーーーー|ーーーーーー    ーーーー|ーーーーーーーーーー
     真面目ゾーン       ゆる~いゾーン ほぐれて対話へ

 

これに変更していただきたいと「異議申し立て&提案」したところ、快諾してくださり大変ありがたい状況となりました。
さぁこれで自分で言い訳できなくしてしまったのでさらに責任重大・・・
書いては消し、書いては消し・・・を繰り返し、3週間の時間が経過していました。

 ・すりあわせ

資料と思いの食い違いがないかをすり合わせている間も、いろんな話を聞くことができて、当時の心境や気持ちの変化もみえたりして、カドちゃんを知るきっかけにもなり、この発表までの工程もとても有意義な時間でした。
そして、資料は完成・・・

5.思いを吹き込む

いくつかの要点で伝え方をレクチャー。
・退屈しないように、学生へ質問して手を挙げさせよう!
・ちょうど10歳年下の後輩だ!そこセリフにいれておこう。
・スピードや声の大きさに強弱つけよう!
などなど、これまでの新卒採用で知り得てたものをここにも流用。

あとは、カドちゃんの言葉でセリフをつけてみて!制限時間は15分だから12~13分を目標にセリフをいれてみよう!
「来週、リハーサルしよう」と約束をしました。

1週間後、ひとまず通しでリハーサル。
初めてとは思えない出来栄え・・・制限時間内に収まってる!!!
仕事忙しいのによく頑張った!

もうひとつの企業説明は、後輩のシーバくんからインターンシップの資料をもらってアレンジして、セリフも時間内に収まるように手を加えて・・・

会社説明は、真面目な雰囲気でちょっとかためで・・・
自分の経験談は、フランクにテンション上げて・・・ もう完璧じゃないですか!

6.最終チェック

会社説明のプロの「🌙ちゃん」とエンジニア代表で「わかみぃ~さん」の前で前日リハーサル。
ふたりからもお褒めの言葉をもらえました。
社長へは資料のみ共有したところ、こちらもお褒めの言葉をいただきました。

当日を明日に控え、少しずつ緊張が増していく、カドちゃんと私・・・
そして「観にいくで!15時やろ!行くで!」とあのイクちゃんも楽しみに
ドキドキしながら当日を迎えることになります。

7.本番当日

 ・スーツ と ネクタイ と 自信

登壇前・・・もう自信に満ち溢れている!!!!!!!!

カメラマンは、人事のえんどぅーさん。
本番前に「デジカメの使い方がわからないーー」って超至近距離でテスト撮影。
えんどぅーさんの腕がいいわけではなく、このカドちゃんの顔!

自信に満ち溢れている! 自信しかない! 余裕のオーラを纏っている!

 

午前中の最終リハも完璧っ!
いつもは作業着姿。全国各地を飛び回わる超ド級の多忙なカドちゃんが・・・
スーツ ✖ ネクタイ ✖ 自信 = 最強 です!

そんなカドちゃん見ていたら、なんだか私もえんどぅーさんも・・・
緊張とは無縁の世界へ!

青空も味方してくれてます
やる気満々のふたり・・・ えんどぅさんのシャッターチャンス悪すぎ・・・( ´艸`)

いざ会場へ・・・

 ・応援団

広島工業大学の 『 三宅の森 Nexus21・デネブホール 』の大ホールが会場。
気づけば・・・カドちゃん応援団が5人も!!!!!
超多忙の社長は車の中でギリギリまでオンラインMTGを済ませて入場。
3年間、カドちゃんを育てたイクちゃんも仕事の合間をぬって来てくれました。

何を話しているんでしょう? 

リハーサルも直前までやったし・・・えんどぅーさんのカメラセッティングも完了したし、、、いよいよです。
さぁ、本番!! 応援団の声援を受けてステージへ・・・

 ・会社説明(事業説明)

落ち着いた雰囲気で、会社の代表として「会社説明」を制限時間内に収め、
退屈をさせない!飽きさせないように、時々質問してみたりシンキングタイムを入れるなどの工夫も予定通り、完璧に仕上げてくれました。
とても初めての経験とは思えないくらいの堂々としたスピーチでした。

カドちゃんがステージから視聴席へ戻ってきたとき・・・階段を上りながらだんだん近づくカドちゃんの笑顔は、(*^▽^*) v  ←こんな顔。
迎える応援団の顔も (*´▽`*)Y 👏👏 ←こんな感じ。
学校じゃなかったら、もうハイタッチの嵐になってるくらいの気分MAX!!!。

次は、カドちゃんのオリジナルの登壇。

  

 ・先輩から後輩へ送るメッセージ

会社説明の時の、地味にかたく淡々と説明する口調から、
始まったとたんにカドちゃん・・・   振り切った   ・・・
 初速200km/h =3=3=3
マイクを持って一歩前に出て身振り手振りでスピーチ!
広島弁丸出しで学生さんに話しかけたカドちゃん!!!!!
少数派ですが受け止めてくれた学生さんありがとうございます!
イクちゃん仕込みの3年間の「ボケツッコミ」の経験がここで活かされて乗り切ったカドちゃん!すごいよ!スゴイ!

(イクちゃんは「俺の背中見て育っとんねん!当然よ」と誇らしげ)

そこから先はドンドン自分の言葉でスイスイ弾むスピーチ🎤
そんな軽快な内容ではないんですけどね・・・苦笑

 ~ レポートをファミレスで徹夜して書いてた話 ~ 
 ~ 友達と自転車でしまなみ海道を爆走して達成感味わった話 ~
 ~ 『絶対にマネしないで!』と前置きするレベルの不真面目な就活の話 ~
 ~ 新卒の離職率 3年3割 に見事にはまり退職した話 ~
 ~ 心身共に疲れ切って広島に戻ってきて過ごした無職の半年間の話 ~
 ~ ポリテク通って資格とって再就職した話 ~
 ~ 大学でもポリテクでも学んでいない ”ネットワーク” の仕事してる話 ~


でも、きっと3年前だったらどの体験談も話せなかっただろうなと思います。
しまなみ海道で味わった達成感も忘れていたと思います。
「面倒だなぁ」「どうにかなるでしょ」と無気力だった自分と向き合うこともないまま就活もそこそこに進んだ社会への一歩👣
今になってその一歩の重みをようやく実感し、辛かった3年間をバネにして・・・一見マイナスに捉えられる体験談も堂々と軽快に自分のプラスになった体験談として後輩に公開できている。
どの体験も1ミリも無駄にしないで努力した結果が今の彼の栄養の源(POWER)となっている。

だから伝えておきたい・・・

社会とは「必ず人と関わる環境

カドちゃんが伝えたいこと 「語れる人」

社会で自分らしく活躍するには・・・
自分のプラスの経験もマイナスの経験も「語れる人」になること

8.まとめ

スピーチを終えたカドちゃんは「登壇」という経験を積んだことで、またひとつ階段をあがりました。確実に一歩『成長』していました。
「緊張した~ぁ。終わったぁ~」そう言って嬉しそうに笑うカドちゃん自身も、この体験を通してしまなみ海道爆走の達成感とは全く違う
社会人の景色の「 達成感 」を味わったでしょう。
そしてそれを見届けた、応援団4人は ” 誇らしげ ”   で、鼻の下  鼻の先がわずかに伸びたはず・・・

センパイが伝えたかった  「 経験を語れる人になろう  」

この言葉の意味を数年後に理解してくれるだろうか・・・

あの時の話ってこういうことだったのかと思い出してくれるだろうか・・・

 

私は新入社員研修で・・・
「 社会で自分らしく活躍するためには・・・どんな経験も語れる社会人になろう 」

なぜなら・・・
経験 は、人に語ることで 大きな自信 を与え
その自信 は、ひとを 大きく成長 させる

どんな経験も語るためには、失敗を恐れず全力で取り組もう!

とカドちゃんの後輩へ「語ろう」と思います。
この日の資料を使って・・・


9.さいごに

最後になりましたが、広島工業大学 工学部 電気システム工学科 村上先生をはじめ諸先生方にお礼申し上げます。
御校の学生さんに向けた「社会人セミナー」ではありましたが、わが社にとっても大変意味のある「挑戦と成長」の機会となり、貴重な環境とお時間をつくっていただき感謝申し上げます。
「視聴する学生がひとりも居眠りしていなかったです。素晴らしい」とおっしゃっていただいたことは、誰一人取りこぼしなく思いを伝えられたのだと・・・先生からお声かけいただいた役務を全うできたものと大変嬉しく思っております。
私自身、新卒担当としてこのような場を経験させていただき、大変勉強になりました。彼らの成長は予想をはるかに超えるものでした。
多くのチャレンジャーの育成と彼らの成長をこれからも叱咤激励しながら応援していきたいと思っております。

追伸・・・当日の登壇の動画を「YouTube」にて限定配信しております。

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