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バツいち個人事業主のつぶやき

「私シングルなんです」って言ったら、
「あ…ごめんなさい」と言われる。

イマドキ珍しい反応。なんで、ごめんなさいなのかな?タブーな話でもない。話の流れでこうなったけど。私全然謝られるような立場じゃないし、楽しんでるんですけどね。失礼よ。

可哀想に見えますか?
お姑さんと同居して細々と家業を手伝って、お姑さんと旦那様の元で、お茶ひとつする贅沢ができないんです、なんていってる生活。ちっとも羨ましくないんですけど…とは言わなかったよ♪

♣︎

バツいちシングルマザーの私は個人で仕事をしてきたが、私の周りも訳あり個人事業主が多い。そんな個人事業主が集まって、忘年会という名目のいつもの飲み会があった。

自ずと仕事の話になる。
全員一致したテーマがある。

「価格とお客のモチベーションは比例する」

ちょっと消費者側の人が聞いたら嫌な話だと思うが…例えば一回500円のダンスクラス。例えば1000円カット。例えば1980円のジェルネイル。。。

そうすると、それなりのモチベーションの人しか集まってこない。500円のモチベーションの人は続かないし、変わらないし、1000円になったらやらない人達。本気で向き合いたい志の高い人は、そこには初めからやって来ない。

良いものを提供し、それに見合った対価をいただく。多少高額であっても、実があれば人は集まる。モチベの高い人が集まれば、運営する側のモチベも上がり、もっと良いものを提供すべくアップデートする。相乗効果で上昇する。

その逆も然り。それなりはそれなりに。若しくは磨耗して落ちる。

価格を設定するのって難しいよね、そんな話をしていたのだが、どの業界も同じ。結局モチベーションの話になった。
運営する側が、どんな人と関わりたいのか選ぶ手段が価格設定になる。勿論それに見合ったものを提供する、自分の技術に対する自己評価ができてはじめて成立する話。

♣︎

これってお店をやったり事業をすることだけではないと思うのです。自分の価値は自分で設定する。自分で価値を下げちゃいけない。その代わり、向上する努力は怠ってはならない。

類は友を呼ぶ?同類相求める?朱に交われば赤くなる?

私の周りのおひとりさま、バツいち、シングルマザー、個人事業主たちは、人生を謳歌し強くしたたかに、楽しく生きている女性たちが多い。そういう自己設定を楽しんでいる。

♣︎  

だから、前出の私に謝った女は。
いけない領域に入ってしまった、居た堪れなさもあったと思うが、了見の狭い女な訳だけれども。

でも、お姑さんとご主人との慎ましやかな生活は、あの人にとっては幸せなのかもしれないね。私なんぞが、人の幸せを推し量ったり、人の価値をつけちゃいけない。


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