子育てや人材育成に奮闘する全ての人たちへの「応援」の思いを1冊の本に
こんにちは。TCS認定プロフェッショナルコーチの白崎あゆみです。
2020年8月26日にマキノ出版様より「子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ」 という本を出版させていただきました。
「マザーズコーチングスクール」が監修しているこの本は、喜びや葛藤や後悔など「マザーズコーチングスクール」を受講されたみなさんが子育ての現場から届けてくださったリアルな声を集めた1冊で、全国全世界のスクール認定講師マザーズティーチャーにご協力いただき、何度も打ち合わせを重ねてリアルな子育て事例を元に、お子様に悪影響を与えかねない「口ぐせ」を、イラスト付きでわかりやすくご紹介しています。
発売から1ヶ月経過する前には増版が決まるほどたくさんの方が手に取ってくださっています。みなさん、ありがとうございます!
子育てをしながら働かれているお母さんやお父さん、これから子育てに関わる方々、そして子育てをしながら働く上司・部下・後輩をサポートされている会社員の方々もいらっしゃると思います。そんな全ての大人の皆さんに届けたい応援をたくさん詰めこんだ本のご紹介と、お伝えしたい思いを記してみたいと思います。
大人が無意識に、子どもたちの自己肯定感の成長に与えている大きな影響
近年メディアなどで報じられているように、日本の子どもたちの自己肯定感は世界の子どもたちに比べて低いと言われています。自己肯定感が低いと自分に自信がなくなり、将来に期待することができず幸せを感じにくい傾向にあるのだそうです。私たちマザーズティーチャーがこの本を通して伝えたかったのは、
私たちの何気ない無意識な日々のひとことが子どもたちの自己肯定感の成長にとても大きな影響があることを知ってほしい
ということ。そして、私たちは
気づいたときから「悪魔の口ぐせ」を「天使の口ぐせ」に変えていくことができる
ということです。
この本の中では子供の自己肯定感を上げる言葉を「天使の口ぐせ」と呼び、反対に下げる言葉を「悪魔の口ぐせ」と呼んでいます。
「天使の口ぐせ」と「悪魔の口ぐせ」
では、「悪魔の口ぐせ」とは具体的にどんな口ぐせだと思いますか?
・自慢の子 ・すごい! ・できるじゃん! ・こんなとき、何て言うんだっけ? ・捨てます ・何回も言ったよね? ・何がしたいの? ・自分で決めたことでしょ ・それくらいいいじゃん ・大丈夫、大丈夫! ・「ありがとう」は? ・さっさとして ・先に帰るからね! ・いい加減にして! ・ あり得ない
などなど数多くの「悪魔の口ぐせ」があります。
「この言葉も悪魔の口ぐせになるの?」と意外に思われた方もいらっしゃるかもしれません。褒めたつもりが実は本人のやる気を削ぐ「悪魔の口ぐせ」を発していたなんて、驚きですよね。
この本の中では、寄せられた悪魔の口ぐせについて「なぜ良くないのか?」「どう言い換えると良いのか?」を、コーチングをベースに解説しています。イラストが添えられていますのでイメージしやすくわかりやすいと思います。
さらに言うと、親と子どもの関係性において気を付けたい口ぐせやコミュニケーションは、職場の同僚・上司部下の関係性や大人同士のコミュニケーションにも応用して考えられたり、取り入れることができるのです。「褒めたつもりが、実は部下のモチベーションを下げてしまっていた」ということも、実は隠れあるあるなのかもしれません。
「子育てと人材育成には通ずるものがある」などとも言われますが、通ずるものがあるとすると、子どもの有無や部下後輩の有無に関わらず、自分が人に与えている影響力に気づき行動を変えていくことで、自然と周囲も変化する可能性を秘めている、という視点なのではないでしょうか。
ぜひ、本書の解説を一つの参考としていただき、子育ての現場や職場での人間関係に応用していただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
いただいた感想のご紹介
とてもありがたいことに発売後多くのご感想が届いており、SNSでシェアしてくださっている方もいらっしゃいます。いただいたご感想を少しご紹介させてくださいね。
「実例とワークが書かれていて、とてもわかりやすかったです。 あるある~、言ってる~、と何度も頷きました。 まだ私の息子は3歳ですが、これから成長していき、思春期を迎える年齢のときの声かけもイメージすることができました! 子育ては一生ものですが、コミュニケーションは進化をさせていく、更新していくものだと、改めて意識しました。」
「コミュニケーションは進化させていくもの」
まさにその通りです!気づいたときから変えていくことはできます。普段の口ぐせを変えるだけで子どもたちの心への響き方が変わるだけではなく、お母さんやお父さんなど大人側の見る世界も大きく変わり、大人同士のコミュニケーションにも変化が訪れます。
日々の何気ない声かけをこの機会に見つめ直して、自己肯定感を上げるコミュニケーションを取っていきましょう!
この本に綴っているのは誰か一人の成功事例ではありません。ノウハウでもありません。子育てに奮闘するすべての人たちに届けたい応援の思いをたっぷりと詰め込んでいますので、ぜひ多くの方に受け取っていただきたいです。
最後に
ところでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は福井県鯖江市にある小さな書店の娘として育ち、私自身も小学校1年生くらいからは店番をしていました。家族全員で本の配達もしていました。私が25歳のときに廃業しましたが、今回の出版を機に、当時のことをよく思い出します。
全国では書店が少なくなってきている現状をとても寂しい気持ちでいますが、多くの人に書店に足を運んでいただける機会になれば嬉しいです。
この記事を書いた人
石川県金沢市在住。高校2年のときにカナダケベック州に留学後、上智大学外国語学部フランス語学科卒、アビームコンサルティング株式会社を経て北陸放送でアナウンサーとして10年勤務。プライベートでは、一男の母。
現在は、パーソナルコーチングセッションや、企業でのコーチ型リーダー研修、キャリアデザイン研修などの企業研修、TCSやマザーズコーチングスクールの個人向け講座、保育園、幼稚園、こども園へのナーサリーコーチングプログラムの提供などを中心に行い、仕事と子育ての自分らしいバランスを探りながら、常にチャレンジする生き方を選択している。オンライン講演会、オンライン研修の実施も多数。
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