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《転がる母に苔は生えないvol. 70》嫁にいく日?!
娘から、
「ママ、大事に育ててくれてありがとう」
と昨晩言われて。
ママ、泣いちゃうよぉ〜の
風呂上がりだったのですが、
今日はお手紙を書いてきてくれました。
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わりと私も子どもたちも
想いを口に出して伝えるのが
苦手じゃないというか、
子どもには口に出して言えると思う。
(夫へはオケージョンがないと言わないけど、
オケージョンがあれば言う)
娘は、第二子ということもあって、
大事に大事に育ててきた息子より、
若干いろんなことが手薄になっております。
当然ながら、
一緒に過ごす時間は息子より少ないし、
可愛い赤子時代は、
コロナ禍で息子のオンライン授業につきっきり、
気がついたらことばを発していて、
気がついたら歩いていた。
怖いもの知らずで逞しく、
自立が早い娘。
バンコクでも
幼稚園は初日から振り返らず
ニコニコ幼稚園バスに乗って行き、
環境が急変した今でも、
幼稚園に行くのに泣いたことが一度もない。
あ、あれ?寂しくないのかな?
私より幼稚園の方がいいからかな…?と
時折反省することもありますが、
そんな彼女の強さに、
私は甘えてしまっているところがあります。
昨日も幼稚園の面談で、
「何も心配はありません!
スムーズに入って、
しっかり芯があり、
俯瞰する力もあり、
優しさもあり、
強さもある子です。」
と言われて、
親である私も、そうですよねー、と
呟いた次第。
それだけに、冒頭のセリフは嬉しくて。
どれだけことばの意味を理解しているかは
わからないけど、
そんな風に感じてくれているなら
とても愛おしいと感じました。
息子とは全然違う、6歳下の娘。
兄とは同等、いや、兄より上と思っている娘。
そしてユーモアがあって
ユニークな娘がこれからどんなことを感じて、
どんなことを課題に乗り越えたり
葛藤したりして、揺さぶられていくのかを
見せてもらうのがとても楽しみ。
自分と育った環境が全く違う
子どもたちを育てるのは、
不安だったり、悩んだりするけれど、
いつも子どもたちが私を
知らない世界に連れていってくれる。
彼らの目を通して見る世界に
少しだけ触れさせてもらうのが
とても楽しく喜びである。
ちなみに、なぜこんな話になったのか、の
きっかけがあります。
世界の果てまでイッテQ!の
出川さん、陣痛&出産の痛み体験を観たから。笑
ごめん、私、無痛の帝王切開…
《プロフィール》
子安 芙美
東京出身
夫、長男11歳、長女5歳の4人家族
東京外国語大学大学院 日本語教育修士
2013〜2024 タイ駐在帯同
2024.07〜 日本(数年後再び渡航予定あり)
帯同中に2人出産し、初めての子育てが海外でスタート
自分が育った環境や感覚、世界観が違う子どもたちを
海外でどのように育てていけば良いのか悩み、
2018年にサードカルチャーキッズという概念に出会う
子どもの視点から見る、海外で育つということ、子どもたちの苦労、
そこに必要な親からのサポートについて学ぶ
近年、日本語教育については複数言語を話す子どもの
言語教育に興味がシフト
タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会から学び直す
主な活動:
・臨床心理士によるTCK Podcast ナビゲーター
・OVER THE BORDER -読む聴く知る 世界の教育-
ボーダレスライター
・帰国受験の情報サイト Edu-more plusコラムニスト
・海外子育て(TCK)講座講師
・『ジャーナル「移動する子どもたち」
ーことばの教育を創発する』第14号
特集:「子どものことば」を育むとは一親子の視点から
エッセイ部門に掲載
所属学会、研究会:
・タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会
(JMHERAT) 会員、オンラインWSメンバー
・母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会会員
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