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《転がる母に苔は生えないvol. 37》子どもが先か、自分が先か

サードカルチャーキッズを知って、
一番整ったのは、実は自分だったりする。

個別セッションで会った方や、
それまでに出会ってきた方にも
何度か言われたことがあるんだけど、
「子どものことなんだけど、
 でも、その前に自分なんだよね」
ということ。

いろんな意味で取れるけど、
大きくは二つ。

一つ目は、
ケアの仕方が分かって、腑に落ちて、
不安が解消されて、イライラしなくなった
ということ

二つ目は、
今まで自分の中に抱えていた
自分自身のモヤモヤを
マルっと受け入れられるようになった
ということ

私自身のサードカルチャーキッズへの入口は
もちろん子どものこと、
子どものケアのこと、
子どものサポートのことだったけど、

サードカルチャーキッズの考え方を
インストールしていくうちに、
自分自身を自分で受け入れられるようになったし、
正直、解消されず心の中に
石のようにおもーーーく残る
幼い頃からのわだかまりの存在にも
気づいていたりする。
(いつか解消しなきゃいけないんだけどね、
 まだ勇気が出ない)

子どもたちにかけていることばも、
自分自身にかけているようなものもあるし、
 (例えば、「まだ日本に来て4ヶ月、
  新しい場所に慣れるには時間がかかるよ」など)

幼かった自分にかけているものも
ある気がしている。
 (例えば、「嫌いだから怒ってるんじゃないよ、
  大好きだけど、ダメなことはダメだよ」など)

TCK podcastのナビゲーターをしていた頃、
臨床心理士の先生から、
「何でそんなにTCKに興味あるの?
 珍しい人だね、心理に興味あるでしょ」
と大変珍しがられた。
そういえば、大学は心理学科を
受けていたことを思い出した。
残念ながら、ご縁に恵まれなかったけど。

留学した前後の
苦労とか、カルチャーショック、
逆カルチャーショック、
適応を経験しているから、
その時に自分が欲しかったサポートを
感じたりもしているのだけど、

実は、
幼い頃のモヤモヤが
今に繋がって、
自分の子どもにかけることばで、
自分自身が癒されて
自分が整っていくところを
感じている。

子どもが先か、自分が先か、
ニワトリか卵か、
そんなのどっちでも良い。
それでみんなが整って
みんなが幸せに感じるなら良いんじゃない?


\\世界を移動しながら育つ子どもたちのサポーターを増やしたい//

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《プロフィール》
子安 芙美
東京出身
夫、長男11歳、長女5歳の4人家族
東京外国語大学大学院 日本語教育修士

2013〜2024 タイ駐在帯同
2024.07〜 日本(数年後再び渡航予定あり)

帯同中に2人出産し、初めての子育てが海外でスタート
自分が育った環境や感覚、世界観が違う子どもたちを
海外でどのように育てていけば良いのか悩み、
2018年にサードカルチャーキッズという概念に出会う
子どもの視点から見る、海外で育つということ、子どもたちの苦労、
そこに必要な親からのサポートについて学ぶ

近年、日本語教育については複数言語を話す子どもの
言語教育に興味がシフト
タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会から学び直す

主な活動:
・臨床心理士によるTCK Podcast ナビゲーター
・OVER THE BORDER -読む聴く知る 世界の教育- 
 ボーダレスライター
・海外子育て(TCK)講座講師
・『ジャーナル「移動する子どもたち」
  ーことばの教育を創発する』第14号
  特集:「子どものことば」を育むとは一親子の視点から
  エッセイ部門に掲載

所属学会、研究会:
・タイにおける母語・継承語としての日本語教育研究会   
 (JMHERAT) 会員、オンラインWSメンバー
・母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会会員






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fumi @ 海外転勤する家族の子どもnote
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