ココロとコトバ -たくさんの「かなしい」と、一個の「うれしい」-
こんにちは。小山です。
みなさんは、自分の感情を表す言葉をどれだけ知っていますか?
嬉しい、楽しい、苦しい、恥ずかしい、、、
いくつかありますが、
感情を表す言葉より、
圧倒的に、感じている感情の数の方が多いはずです。
なぜなら、感情という事象が、先で、言葉で表現するというのが、後から出来上がるからです。
かなしいは、ひとつじゃない。
「かなしい」を表す漢字は、三つあります。
1、悲しい
2、哀しい
3、愛しい(かなしい)
何が違うのでしょうか?
私なりに、3つの言葉をまとめると、
1、悲しい:「自分」の心が傷ついたこと。
2、哀しい:自分ではない「大切な人」が傷ついたこと。
3、愛しい:大切な人が傷つかないように「守りたい」と思うこと。
心が傷ついているとしたら、誰の心の痛みのために、
苦しさを感じているのかを考えてみましょう。
そしたら、「自分」のことで悩んでいるなら、
こう問いかけてみてください。
「自分」って、そんなに大切なのでしょうか?
「自分が一番大切!」とは、なんか、恥ずかしくて言いにくいですよね?
だったら、
自分のエネルギーをすり減らすなら、
自分以上に大切に思える人のために費やした方がいいですよね?
そう考えると、
「自分」のことで、傷ついていることを、
他人のことを、想うようになろうという気になれます。
「悲しい」が、「哀しい」に変わります。
そして、「他人」の起きてしまった過去のことに、かなしんで、自分も傷ついているのなら、こう問いかけてみましょう。
過ぎた出来事を、どれだけ、涙を流せば、
その出来事は変わるのでしょうか?
起きてしまったかなしい出来事は、どんなに泣いても、変わりませんね。
であれば、
そのことにエネルギーを費やしているのと、
未来にエネルギーを使うのとどちらがいいのでしょうか?
未来ですよね。
これから起こることに対して、
大切な人が傷つかないように守りたいって想って、
行動に変えた方がいいです。
「哀しい」が、「愛しい」に変わります。
こころがきずついたら、
表現をするのに、
立ち止まって考えないといけないんですね。
自分がきずついたのか?
他人なのか?
過去のことに失望しているのか?
未来への希望なのか?
そう考えると、
心が傷つくことは、
大切な人を大切にすることを教えてくれますね。
でも、「うれしい」は、1つしかない。
「かなしい」を表す言葉はいくつかあるのがわかりました。
でも、一方で、「かなしい」の対義語である「うれしい」を表す漢字はひとつです。
1、自分が、いい気持ちになれて「嬉しい」し
2、大切な人が笑顔で「嬉しい」し、
3、大切な人を笑顔にできて「嬉しい」
わけです。
どのパターンでも一緒です。
自分の嬉しいは、相手の嬉しい。
相手の嬉しいは、自分の嬉しい。
誰が嬉しくても、「うれしい」は一緒。
だから、相手を嬉しさは、自分の嬉しさ。
自分の嬉しさは、相手の嬉しさ。
++++
・心が傷ついたら、誰のために、自分の心が痛んだのかを考えてみましょう。
・うれしいは、自分も、他人も一緒。相手の笑顔が自分の笑顔。自分の笑顔が相手の笑顔。
小山郷