kintone気をつけようシリーズ 集中アクセス編①
お前誰?
トヨクモ株式会社の前CTOとしてフォームブリッジやkViewerなどkintone連携サービスの開発をしてきました。2014年の制度発足時からのkintoneエバンジェリストで、(自称)kintoneやkintone連携サービスのセキュリティ、パフォーマンス、カスタマイズなど高度な技術領域に詳しいマンです(^^)
今はトヨクモクラウドコネクト株式会社の取締役をしております。
これなに?
「kintone気をつけようシリーズ」では、セキュリティやパフォーマンスなどのkintoneやkintone周辺サービスを使う上での気をつけた方がいい点を発信していきたいと思っています。
今回は集中アクセスが想定されるシステムを正しく設計・設定しないと上限に到達し不具合が発生したり、最悪障害を起こしてしまうケースをピックアップしていきます。
kintoneのWebhookの上限値
kintoneのWebhookは非常に便利な機能で、いろんなサービスを連動させることで様々な要件を満たしたシステムを構築できます。私が良く使っているのはToyokumo kintoneApp認証ユーザーのWebhook同期や、kMailerの自動送信、Zapierを使ったSlackやGmailとの連携などです。ただシステムには上限値というものがあり、kintoneのWebhookはドメイン単位で分間60回という上限があります。
分間60回!?
そう分間60回です!!(何回言うねんw)
まぁ上限があってもエラーハンドリングできたら大丈夫って思ったあなた!ヘルプページを読むと、「1分間に60回を超えてレコードを操作すると、61回目以降の操作ではWebhookの通知が送信されません。」とありますね。。。
ちなみにエラーが起きているか知りたい方はアプリのWebhookの設定画面のログから確認することができます。
通常のテストでは問題なく動くのに、本番運用したら上限にひっかかって動かないとかあるあるです。しかもWebhookはエラー通知があるわけではないため、動いていなかったことに気付かないこともあります。
まとめ
kintoneのWebhookは非常に便利な機能ですが、上限があるのでパフォーマンスを意識した設計が重要です!!動かないと怒られるのは構築した人ですし、集中アクセスがある規模で不具合起こしたら影響範囲も大きいですよね。。。(もし不安な場合はkintoneのパフォーマンスに詳しい人にレビューしてもらうと良いです)
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