心の声とプチ絵馬
端材廃材をアップサイクルしよう!とは思ったけど・・・
作品の「プチ絵馬」と「積み木」は、端材や廃材をアップサイクルしたものです。
廃材を薪にしようと砕いていたところを見ていて、木の中の方はとても綺麗で、まだまだ木として「生きている」と感じました。
そこで、アップサイクルを試みたのです。
しかし、一言でアップサイクルしようといっても、これには工夫やアイデアが必要です。
とりあえずTCブルーバードスタッフは、その木を引き取って厚めに周囲を切り落として、美しい角材にしました。
「で?これ、何にできるだろう?」
「え~、これから考えるのか」
どうもアイデアがでない。振っても出ない(笑)
そこで、角材にした際に薄板が端材で出来たので、スタッフの一人がそこに絵を描き始めました。
いたずら書きですが、木に絵を描いたのも、なかなか味があります。
そこへ海未さんが、
「その絵の裏に、絵に関連した言葉を入れてみよう。字は黒・毛筆体。言葉は、なかなか普段思っていても言えない言葉」
一同
「なるほど~」
例えば、ハートフルな絵の裏には「感謝」
ビールの絵の裏には「もう一杯」
ちょっとおやじギャグが入って、サンマの絵のうらが「お疲れサンマ」
海未さんの口からは出てくる出てくる・・・・
「心の声、だね」
「ホントだ!心の声だ!相手の目の前にこれをぶら下げたい(笑)」
「頑張っているあの人に、『ガンバッた私』って、そっと置いてあげたい」
赤糸を編んだ組紐を付けると、小さな小さな絵馬のようです。
「プチ絵馬だね」
プチ絵馬と積み木の作り方
TCブルーバードのオリジナル「プチ絵馬」と「積み木」は、アップサイクル材から出来ています。
端材廃材を材料にして出来ているのです。
ザックリですが、プチ絵馬と積み木の作り方です。
最初に、木の中心などに何もないことを確かめるため、切って検査します。
その後の工程になります。
①廃材を厚めに外周を削る。
②プチ絵馬は正方形の厚さ5~10㎜。積み木はなるべく大きめに切ります。
③積み木を必要な形や大きさに切ります。
④プチ絵馬と積み木の表面を一度乾かしてから、表面を120番の耐水耐油の紙やすりで磨きます。
⑤表面が綺麗になったら、両方共オリーブオイルを塗り込みます。
(木の表面の色が変わって、本来の模様が浮き出してきます。とても綺麗です)
⑥余分なオイルを拭き取り磨きながら、乾燥させていきます。
⑦手にサラッと馴染むくらいになったら、プチ絵馬は絵と文字を描いて乾燥させます。
⑧積み木は2000番の耐水耐油紙やすりで磨き、また乾燥させ、余分な油や汚れが無いか確認できるまで乾燥させます。
⑨プチ絵馬は絵と文字が完全に乾いたらニスを塗ります。
ニスが完全に乾いたら2000番の紙やすりで磨き、組紐を付けて完成です。
⑩積み木はニスは塗りません。
蜜蝋と数種類のハーブ油を配合したワックスを塗り込み、手にサラリと馴染むまで布で磨き、乾燥させながらまた磨きます。
完成!
積み木は1パックに13個入っていますが、なかなか工程がすぐ終わらないので沢山は作れません。
しかもプチ絵馬も積み木も、不揃いなところは、申し訳ないところです。
木の感触のワークショップ
イベントでは、このプチ絵馬の大きめバージョン板に絵を描くワークショップをしました。
オリーブオイルを塗って乾かした、木の心地良い感触を感じながら、絵と文字を表裏に描きこみます。
簡単に言うと、木に絵文字を描いただけなのですが・・・。
ご自分の願いや、最近は推しの名前や絵を描く人もいます。
高級木材ではなく、運搬用などに使われて捨てられてしまう木材。
もう一度、木として生かして使ってもらえたらと思いました。
ささやかながらの願いです。
予告
商品開発や、自分の欲しい物を作っていくなど、スタッフと海未さんの掛け合いをお届けできたらと思います。