「広報の現場」第13回 ~GLIPのある神田小川町を歩く~
はじめに
こんにちは!トヨタコネクティッド(TC)広報の富岡です。
TC広報による「広報の現場」マガジン。広報にかかわるあらゆる出来事を紹介していきます。富岡の担当の回では、トヨタコネクティッドの職場環境や働いている人たちにかかわるテーマでお伝えできればと思います。富岡は普段、東京GLIPに所属していますので、東京の情報をやや多めに紹介いたします。
TCの東京オフィス(GLIP)の紹介
今回は東京オフィスの場所についてお話ししたいと思います。
まず、トヨタコネクティッド(TC)の国内拠点は2つあります。愛知県名古屋市にある本社と東京神田のオフィスGLIPです。GLIPとは、Global leader Innovation Placeのことで、私たちは略してGLIPと呼んでいます。
GLIPのコンセプトは「グローバルに人が集い、自らがリーダーとしてイノベーションを推進する場所(=目的)」として2020年に設立されました。立地は、JR線 御茶ノ水駅から徒歩7~8分という場所。GLIPは東京の中でも特に大学が近隣に多い、文教エリアに位置しているといえます。オフィスから外に出ると授業を終えたばかりの学生さんを見かけることもあります。若者が日常的に集う地域なので、ビジネスエリアにある本社と比べると街の様子も大きく異なります。オフィス内外ともに自由闊達な雰囲気を持つGLIPはまさに、TCの持つベンチャーマインドを実現しているオフィスであるとも言えます。
GLIPの周辺の様子と神田小川町の歴史を紹介
神田小川町と聞くと、皆さんはどんなことをイメージされますか。ここは、昭和30年ごろから日本屈指のスポーツ店が多く出店していたり、大学の若者たちが「ギター」を楽しんだりする影響で楽器店が軒を連ねたりしています。
小川町の呼称の歴史は古く、最古の記録は元禄6年(1856年)とのこと。このあたりに「清らかな小川が流れていた」から名付けられたともいわれています。安政3年ごろの古地図を見ると、常陸土浦藩士屋家(今の茨城県の藩士)の上屋敷があり、現在のGLIPもその敷地の上に建っています。ビルがたくさん立ち並び、飲食店も多いのですが、その中に歴史的な「街並み」や「通り」もたくさん残っているので、その紹介もかねて少しだけ周辺を歩いてみようと思います。
axleビルの目の前、太田姫稲荷神社
お茶の水仲通りと、駿河台道灌道の交差する角に太田姫稲荷神社があります。この神社は昭和6年の御茶ノ水駅の拡張工事の時に、ここに移転してきました。旧社名は、一口稲荷神社といったそうです。この通りの名前に由来する太田道灌(室町時代に関東で活躍した武将)が勧進した社で、太田道灌の娘にちなんで、太田姫という名前がついています。太田姫稲荷神社と道路を挟んで向かい側がaxle御茶ノ水ビル(TCの入居するビル)です。駿河台道灌道沿いにはミズノの東京本社ビルもあります。
文人たちが集った場所
axle御茶ノ水ビルとお茶の水仲通りを挟んだ向かい側には「三井住友海上」が所有するとりわけ大きな区画があります。ここには以前、文人宰相「西園寺公望」の屋敷がありました。この邸宅では、森鴎外、幸田露伴、川上眉山、泉鏡花、島崎藤村、国木田独歩、田山花袋などの文人がよく集って、勉強会を開いていたとの記録があります。
屋敷の跡地に建つ三井住友海上のビルの屋上は、庭園となっており一般開放されて自由に見学することができます。庭園にはニュートンが「万有引力」を発見するきっかけとなったリンゴの木の子孫が植えられています。
歴史を感じながら、ちょっと寄りみち
駿河台道灌道をぬけて本郷通りを南側に2分ほど歩くと、創業元禄15年(1702年)のおすし屋さんがあります。ビル街にそっとたたずむ「昭和レトロ」な店構えが気になり、立ち寄ってみました。ここのおすし、江戸の名物なのだそうです。「けぬき」という言葉が聞きなれないため、お店の人に伺ってみました。すると、言葉の由来は、毛抜きを使って丁寧に魚の骨を取り除いていたから、美味しくて「気が抜ける」から、など諸説あるとのこと。そしてこのお寿司は江戸前寿司の元祖で、三派ある江戸前寿司の中で最も歴史が古いとのこと。そのルーツは戦国時代(冷蔵庫のない時代)に、殺菌作用の高い笹の葉で巻いたものがはじまりといわれます。
さいごに
さて、今回は東京GLIPのオフィス周辺の情報をお知らせしました。
次回は、業務のことやオフィス環境なども紹介していきたいと思います。
「広報の現場」では引き続きTCをよりよく知っていただけるように様々なリポートをします。今後ともよろしくお願いいたします。
<リンク集>
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