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【第2回社員インタビュー】ユーザー調査にChatGPTが大活躍
こんにちは、トヨタコネクティッドAI統括部です。
「ChatGPT利用社員にインタビューしてみた!」シリーズでは、社員がChatGPT Enterpriseを業務でどのように活用し、どのような変化が生まれたのか、現場のリアルな声をお届けしています!
今回のキーワード
「4時間かけていた調査レポートの要約を2時間に短縮」
「アカデミックな視点での活用法とは」
「職域を超える意識のきっかけに」
1.普段の業務内容を教えてください
私は戦略本部でユーザーテストを担当しています。主に新しいユーザー体験の設計に向けた調査を行っています。
例えば、一般の被験者を招いて、特定のタスクが円滑に実行できるか、直感的な操作が可能かどうかを評価しています。
具体的には、以下のようなタスクを被験者の方に試していただきます。
「特定の機能を実行してください」
「特定の情報を検索してください」
「その情報を保存してください」
その際、被験者の操作方法や反応を観察し、課題や改善点を記録します。
最終的には、調査結果をレポートにまとめ、プロジェクトの改善に役立てています。
2.どのようにChatGPTを利用していますか?
準備からレポート作成まで、様々な場面でChatGPTを活用しています。
ここからは、事前にChatGPTを利用している戦略本部のメンバーにヒアリングした内容も交えながらお話しします。
まず、要約の場面で非常に活躍しています。
レポートを完成させた後、マネージャー層への報告用にエグゼクティブサマリーを作成する機会があります。その際にChatGPTが役立っています。
具体的には、レポートをChatGPTにアップロードし、「A4サイズのレポートに適した要約をしてください」と指示すれば、ある程度そのまま使える内容に要約してくれます。
以前は要約に多くの時間を費やしておりましたがChatGPTを活用することで、手作業で4時間かかっていた要約を重要なポイントを押さえた質の高い状態を担保しつつ2時間まで短縮しました。
また、レポートを英語に翻訳する際にも使用しています。
グローバル展開のためにレポートを英訳する必要がありますが、ChatGPTを使うことで翻訳作業が効率化されました。
さらに、長文のメールの要約にもChatGPTを利用しています。
重要な情報を簡潔に把握することで、業務のスピードが向上しました。
3.要約以外に、助かったという事例はありますか?
はい、スプレッドシートの関数作成が非常に助けになりました。
以前はユーザーテストを行う際に、2人の記録係が会話の記録やタスクの結果をスプレッドシートに手動で一つずつ入力してまとめていました。
しかし、チームメンバーがChatGPTに相談して、タスクの達成時間を自動でカウントする関数を作成しました。それをスプレッドシートに反映することで、自動化が可能になり、記録業務が効率化されました。
その結果、記録係を2人から1人に減らすことができ、業務の負担が大幅に軽減されました。
また、アカデミックな視点で活用しているケースもあります。
新しい企画を考える際、人々の生活に密着した視点が重要となるため、UXの観点に加え、文化人類学などのより踏み込んだ視点から分析やアイデアを出してもらっています。
このようにChatGPTを活用することで、提案書や企画書の説得力が以前よりも増しました。
4.ChatGPTを使う中で、早く知っておきたかった使い方はありますか?
画像生成で横長の画像も生成できることを初めから知っておきたかったです。以前は正方形の画像しか生成できないと思っていたため、資料作成の際にデザインの幅が狭まっていました。
また、ChatGPTのインターフェースがシンプルなので、さまざまな機能を自分で試すか学ばないと気づかないことが多いと感じました。
5.ChatGPTを使う前と後で、仕事に対する考え方の変化はありますか?
よりデザイナー的な視点を取り入れてみよう、という意識が芽生えました。これまでの職務では、デザインはデザイナーの役割と割り切っていて、何かを自分で手を動かして作ることは少なかったのですが、生成AIによって簡単にイメージ画像が作れるようになり、自分で作成する方が効率的だと感じる場面が増えました。
これにより、デザイナーに余計な仕事を増やさずに済みますし、クリエイティブな部分にも積極的に関わってみようという気持ちが強くなりました。
また、生成AIを活用することで、AIが作成する成果物への視点も以前より細かくなり、クリエイティブの細部に目が届くようになりました。
以前は資料に挿絵を入れたいときに、自分では描けないからと諦めることが多かったのですが、今では指示を出せばすぐに画像を生成してくれるため、レポートや資料の表現の幅が広がりました。
結果として、より分かりやすい資料に仕上げるための選択肢が増えたと感じています。
6.最後に、新たな気づきや思い出したことがあれば教えてください
チームメンバーとのコラボレーション機能があると、さらに業務が効率化できると思います。現在は1対1の対話に限られていますが、複数のメンバーが同じチャットに参加し、AIと対話できるようになると、アイデア出しやブレインストーミングで効果的だと感じています。
とはいえ、メンバーも業務に自然と取り入れているので、今後も引き続き利用していきたいです。
まとめ
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今後もAI統括部の取り組みに加え、社員にインタビューを行い、生成AIを業務で活用することでどのような変化が起きたのかを紹介していきます!
次回もお楽しみに!
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