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未知の領域にも柔軟に向き合い、技術者として未来の新しいビジネス実現を目指す【Member Interview vol.1】
新しい事業の「タネ」を育て、未来の社会課題解決を目指す——トヨタコネクティッドの先行企画部は、組織の中で「未来を先取りする」集団として活動しています。
まだ見ぬビジネスを生み出す役割を担っているため、仕事内容を具体的にご紹介するのはなかなか難しいものです。
そこで本noteでは、部内で活躍している個々のメンバーにスポットライトを当てることにしました。今回は、エンジニアの鴇田博紀さんをご紹介します。
鴇田 博紀 Hiroki Tokita
大学卒業後、国内の大手情報・通信事業社に入社し、エンジニアとしておよそ10年にわたり、ネットワークインフラやイーコマースなど、幅広い領域のシステム開発・運用に従事。2024年4月、トヨタコネクティッドに入社。生成AIなど新しい技術領域に挑戦しながら、チームのマネジメントにも取り組んでいる。
入社直後から未知の領域に? 柔軟な思考でプロジェクトに参画
—— 入社して半年が経った現在、どのようなプロジェクトに関わっていますか?
鴇田:弊社のクライアントのみなさんと共に、生成AIを使った事業創出のプロジェクトに注力しています。
—— もともと生成AI領域が専門だったのでしょうか。
鴇田:いえ、まったく違います。趣味で触っていた程度で、実務で扱った経験はありませんでした。ちょうど私が入社したタイミングでアクティブになっていたプロジェクトがあり、そこに参画したんです。
—— では、入社時に関わる領域や事業が決まっていたわけではないのですね。
鴇田:そうですね。前職で大規模サービスの開発・運用に従事していたので、採用にあたってはその実績とスキルが評価されたと思います。ただ、すぐにその経験が必要とされる仕事が部内にあったわけではありません。そこはいずれ、何らかの形で役に立てるときが来るのではないでしょうか。ものごとにはタイミングもありますから。
私自身も特定の領域や技術に強いこだわりがあったわけではなく、「0→1」のビジネス創出や、クライアントと共にプロジェクトを進める経験を広く積みたいと考えていました。とはいえ、いきなり生成AIの事業に関わるとは思っていませんでしたけど(笑)
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大規模なサービスの開発と安定運用。技術の基礎を叩き込まれた10年間
—— エンジニアとして10年以上のキャリアをお持ちですが、どのような仕事に携わってきましたか?
鴇田:前職で従事していたのは、基本的に自社事業・サービスの開発と運用です。ほんの数分システムが止まっただけで、多額の損失が出てしまう世界でした。
かなり大規模なネットワーク流量を支えるネットワークインフラエンジニアからスタートし、イーコマース領域をはじめとするさまざまなサービスのフロントエンド、バックエンドまで経験してきました。
すでに市場である程度のポジションを確立していたサービスが多かったため、エンジニアの役割はそれらをさらにブラッシュアップし、安定した運用を継続していくことでした。
—— ご自身の中で、糧になった経験はありますか?
とにかく、エンジニアとしての基礎を叩き込まれたことでしょうか。具体的に一つ挙げるとすれば、開発と運用の仕事をどちらも経験できたのが良かったと思っています。
それなりの規模のサービスとなると、通常は開発と運用の部署やチームが分かれていることが多いと思います。前職で最後に関わっていたサービスでは、開発と運用を同じチームで担当していました。そのため周りのエンジニアも、いわゆる“ハイブリッド型”で優秀な人が多く、非常に刺激的な環境でしたね。
—— 転職を考えた理由を教えてください。
鴇田:いずれ転職はしたいと思っていましたので、社歴が10年を超えたのを機に、新しい環境に移ることにしました。トヨタコネクティッドのことは転職活動中のリサーチで知り、ご縁がつながったんです。キャリアの転機には、いろいろなタイミングが重なるものですね。
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多様性ある組織で必要なマネジメントは、個々のメンバーへの「サポート」
—— 改めて、先行企画部で半年過ごした率直な感想を聞かせてください。
鴇田:部署全体の空気感として、上長や周囲のメンバーに対して「相談しづらい」「声をかけづらい」と感じてしまう要素がほとんどありません。言葉だけだと簡単に聞こえるかもしれませんが、この環境は決して当たり前ではないと思います。
みんな優秀でコミュニケーション力が高く、「困ったときはいつでも相談できる」と自然に思えるからこそ、入社間もない私でも、安心して新しいチャレンジができています。私自身も7月からマネージャーとなり、部下を持つことになりましたので、そうした環境づくりを意識しています。
—— これまで、マネジメント職についた経験はありましたか?
鴇田:ゼロではないのですが、前職では各サービスやプロダクトごとに縦割りのチームが構成されていたので、組織の形態が今とはまったく異なっていました。そのため、マネージャーに求められる役割も違っていますね。
—— 世間では今、部下のマネジメントに頭を悩ませている中間管理職の方が多いと聞きます。鴇田さんも、いろいろと苦労していることがあるのではないでしょうか。
鴇田:もちろん、仕事なので大変なことはたくさんあります。ただ一般的にマネージャーの仕事が複雑化しているのは、これまで主流だった、トップダウンで行う管理型のマネジメントが機能しづらくなっているからだと思うんです。
複雑化する社会の中で、多様かつ有機的な組織をマネジメントしていくには、メンバー全員がリーダーであり、プロフェッショナルであるという自覚をもって、自主的に活動できる状態であることが重要だと考えます。
現在、私には6人の部下がいるのですが、みんな自主的に動ける人たちです。国籍が異なるメンバーもいますし、それぞれ得意な領域が異なるうえ、担当しているプロジェクトも時期によってさまざまなんですよね。
ですからマネージャーとしては、個々一律の業務管理をするのではなく、それぞれのメンバーが挑戦したいこと、目指したいことを踏まえて、目の前の仕事に集中できるよう、サポートすることが自分の役割だと考えています。
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一人の技術者として、未来のビジネス創出に関わりたい
—— これから、先行企画部で実現したいことを教えてください。
鴇田:私たちが取り組んでいる、新規事業の創出は長期戦です。だから今、自分が携わっていることを、何かしら未来の事業につなげたいと思っています。
組織・チームとしても、まだまだ伸びしろがあると思っています。私もエンジニアとしての経験をベースに、ビジネスサイドの視点やノウハウを積極的に身に付けていきたいですね。
また、これは私一人がどうこうできることではないのですが——実は、エンジニアとしてずっと感じている課題感があります。日本国内における技術者の立場が、諸外国に比べるとまだまだ低いことへの問題意識です。
—— 具体的には、どのようなことでしょうか?
鴇田:例えば海外の映画で登場するエンジニアは、憧れの職業として描かれることが増えています。ビジネスサイドの経営者などと肩を並べる技術者も多数います。そして得られる報酬に大きな差があるため、国内の優秀なエンジニアが海外を向いてしまう現状があると思っています。
だからといって今、自分に何ができるかはわかりませんが、国内におけるエンジニアの立場を向上していくためにはどうすればいいか、引き続き向き合っていきたいです。
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【エンジニア採用情報】
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※記事内の情報は、2024年12月時点のものです。