句読点や「」をつけない人が増えている

近頃、ウェブの記事やSNSなどを見ていると、「句読点や鉤括弧(かぎかっこ)がない」と思うことが多い。
「てにをは」と呼ばれる「○○を持っていく」の「を」なども使われないことが増えている。
とくにSNSやブログなど、個人的に発信されているものに多い。


「あの人がおれはそうしたいんだっていうから それちがうんじゃないのってなってたけど しかたないから合わせてだったらこうしましょうよって言ったのにちがうって なんだそれってむかついた」
とか。

どれが当人の心境で、どれが相手の言葉で、どれが当人が発した言葉なのか、スムーズに理解できない。

話し言葉と文章は、本来、分かりやすくするためにある程度 使い分けをするものだったと思う。
だが、SNSの普及で、話し言葉がそのまんま文章化されることが増えた。

たとえば、会話では「今日 見たいテレビあるから」。これを文で伝えるならば「今日は、見たいテレビがあるから」と、「は」や「が」を入れたと思う。最近見かける文章の多くは、会話がそのまま文章になっている。

言葉は移り変わるものなので、昔の言葉が正しいと言いたいわけではない。ただ、文章にもTPOがあると思う。誰に向けた文章なのか、どこに書いているものなのか、それらの状況に合わせて、「使い分け」ができることは大事なことだと思う。相手に伝わりやすいように書くことは、一種の思いやりだから。

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