短歌3 『上京生活録イチジョウ』に寄せて
「生きてるだけで偉い」とか思えずに震えて眠った遠い日々の名
イチ抜ける勇気はなくて1Kの暮らしの中で滑車を回す
どうすれば助かるだらうこの世では人の上には人を造らず
トライ&エラーで気張っていこう愚かさを赦されたいわけじゃない
泥中で藻掻くことなく生きているオレを叱って誰か叱って、
飛び込んだ泥中で咲くこともできた 無為な日々でもあなたとならば
遠い日を過程と言えば味気なく それでもお前とアド街を観た
生活は続く、生活は続くから 車窓から見た灯を忘れずにいて
それぞれのピラミッドには頂に何を据えるか自分で決める
嬉しさを認める勇気がなくてごめん おれのためだけに揚げられたからあげ
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