新型コロナウイルス 小池都知事~1人1人が自分自身のことと考えて~(3月25日会見)
3月25日の夜、東京都の小池都知事が緊急記者会見を行いました。「お願いではなく、要請」とした会見のポイントをまとめました。
3つの密
感染者の爆発的な増加(=オーバーシュート)を防ぐために、一人一人が危機意識を持って行動してほしい。3つの密「換気の悪い密閉空間」「多くの人と密集する場所」「近距離での密接した会話」これらの3つの密を避けるような行動をとってほしい。
原則に戻り、しっかりと手洗いやうがい、基本的なことですが改めてお願いしたい。
とにかく動かないで
小人数であっても飲食をともなう集まり、夜間の外出を控えてほしい。
平日は、職種にもよるが、できるだけ自宅で仕事を行ってほしい。
「動き」というものを自宅の中などで制限してほしい。
軽症、無症状の方が無意識のうちにウイルスを拡散させることが懸念される。一人一人、自分自身のことと考えて適切な行動をとってほしい。
医療崩壊が起こりかねない。それを防ぐために自覚があっても無自覚でも、とにかく動かないでほしい。
外出の自粛要請
この週末(3月28日、29日)の不要不急の外出は控えるようお願いする。東京には、観光、様々な用事、通勤、通学で多くの人が来る。近隣の知事とも連携し、意見を交わしながら考えていきたい。
ライブハウス
ライブハウスなどについても、自粛をお願いする要請を個別に行っていく。補償についてはまず自粛をお願いする。税金を投入することが本当に正しいのか、議論があるところ。まず自粛を要請している。
外国から帰国した方々について
帰国者から感染する事例は増えている。そのことを踏まえ、帰国から14日間は外出の自粛を遵守してほしい。
学校について
大学については、新学期の開始を後ろ倒しにするなど、効果のある対策をお願いしたい。都立大学は5月のGW明けから新学期するなど、時期をずらす対応が増えてきた。その他の大学についても、効果のある対策をお願いしたい。
小学校、中学校、高校については、それぞれの学校の特色に合わせながら、時差通学など、学校はどうあるべきかということについて改めて考え直す必要がある。状況を鑑みて、どのような形が一番正しいのかさらに検討を進めてまいりたいと思う。
感染経路が不明
感染経路が不明の方が増えているということは、最も憂慮すること。若い方々、体力があり、行動力がある方々が自分自身が感染しているという自覚がないままにあちらこちらと活動する。これらのことについて、それぞれの方々の活動を見直していただきたいというのが大きな目的。
重大局面
このまま何もしなければロックダウン(=都市封鎖)を招いてしまう。今の状況は、感染爆発の重大局面。この認識をみなさまと共有し、一人一人の行動が社会全体に様々な影響をもたらすという自覚をもっていただき、この難局をみなさまと共に乗り越えていきたい。