「避難勧告」は廃止~5月から変わった「避難情報」知っていますか?
関東地方でも"梅雨入り"が発表され、台風なども心配な季節になってきました。大雨などの際に、市町村が住民に出す避難情報が5月から変更されたこと、ご存知でしたか?
避難しなければならないときに正しく判断できるよう、変更点を確認してみませんか。
「避難指示」で危険な場所から避難を
5段階の大雨警戒レベルで、市町村が住民に出す「避難勧告」と「避難指示」は、これまでどちらもレベル4に位置付けられていましたが、災害対策基本法の改正により、「避難勧告」は廃止され、「避難指示」に一本化されました。
今後は、「避難指示」が出されたら必ず危険な場所から避難しましょう。
レベル3は「高齢者等避難」に
レベル3はこれまで「避難準備・高齢者等避難開始」でしたが、「高齢者等避難」に変わりました。
避難に時間のかかる高齢者や障害のある人は、この「高齢者等避難」で危険な場所から避難しましょう。
レベル5を待つことなく「避難指示」のうちに避難を
これまで「災害発生情報」だったレベル5も「緊急安全確保」に変わりました。
内閣府は「レベル5の『緊急安全確保』を待つことなく、レベル4の『避難指示』のうちに避難を完了してほしい」としています。
「避難」、難を避ける4つの行動
公民館などの避難所に行くことだけが「避難」ではありません。
▼行政が指定した避難場所への避難
・マスクや消毒液などを持っていくように準備しておきましょう
▼安全な親戚や知人宅への避難
・普段から親戚や友人と災害時の避難について相談しておきましょう
▼安全なホテルや旅館への避難
・ハザードマップで安全なホテルや旅館を確認し、事前に予約して避難しましょう(※宿泊料金も忘れずに)
▼屋内で安全を確保
・自宅の2階やマンション等の上層階への避難、自宅が安全であればその場に留まるという避難も検討しましょう
みなさんの自宅や災害発生時にいる場所が安全かどうか、状況をみて、適切な避難行動をとりましょう。
▼動画でみる
▼もっと詳しく知りたい場合は
気象庁:防災気象情報と警戒レベルとの対応について
内閣府:避難情報に関するガイドラインの改定