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新規感染者減も感染確認増“変異ウイルス”

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2021年1月7日に東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県に対して出された2度目の緊急事態宣言。1月13日に7府県が対象に加えられ(2月8日に栃木県のみ解除)現在、10都府県に出されています。

■緊急事態宣言“解除”のメドは

2月に入り、7日から10日間連続で全国の一日当たりの新規感染者数が2000人を下回り、2月15日には、2020年11月16日以来、約3か月ぶりに1000人を下回りました。過去最多を記録した1月8日の7880人と比べて約8分の1まで減少しています。

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また、東京都の新規感染者数も、緊急事態宣言解除の目安の1つとされている「一日500人」を10日連続で下回っています。しかし、東京都の小池知事は16日、「3月7日まで皆様方とともにコロナの感染を増やさないということでご協力をお願いしたい」と述べ、早期の解除の要請には否定的な姿勢を示しています。

■感染拡大に警戒「変異ウイルス」

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イギリスで流行する変異ウイルス
(写真提供:国立感染症研究所)

一方で、徐々に感染確認が増えているのが「変異ウイルス」です。
これまでに感染が確認されているのは、福島・群馬・栃木・茨城・埼玉・東京・神奈川・静岡・新潟・山梨・長野・滋賀・京都・兵庫・鹿児島の15都府県で合わせて108人(空港検疫43人を除く 2月16日現在)。
この「変異ウイルス」は、従来のウイルスと比べて感染力が強いとされていて、国内では「イギリス型」「南アフリカ型」「ブラジル型」の3種類が確認されています。

■各国が警戒する「変異ウイルス」

南半球のニュージーランドでは、「イギリス型」の変異ウイルスに一家3人が感染したことを受けて、この家族が住む最大都市オークランドで14日の深夜から3日間のロックダウン(都市封鎖)の措置がとられました。
また、ワクチンを接種した人が1500万人を超えたイギリスでも、ジョンソン首相は「変異ウイルスの流行」などを踏まえて経済の早期の再開については慎重な姿勢を崩していません。

■変異ウイルス“ワクチンの効果”に影響も

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2月17日に医療従事者約4万人を対象にワクチンの先行接種が始まった日本ですが、国内で確認された3種類の変異ウイルスについて、抗体から逃れることができる「逃避変異」が起きているとWHO(世界保健機関)が警告しています。「逃避変異」したウイルスは、抗体の働きを弱めるため、ワクチンの効果にも影響を与える恐れがあるとしています。

(数字はJNNまとめ)