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東京都 新たなモニタリング指標を公表(2020年6月30日)

東京都の小池知事は、新型コロナウイルスの感染拡大の兆候を把握するための新たなモニタリング指標を公表しました。新たな指標では、休業を再要請する際の目安となる数値が撤廃されました。

新たに示されたモニタリング指標

完パケ_東京都の新指標_b

公表されたモニタリング指標は、「感染状況」と「医療提供体制」の2つに区分され、新たに3つの項目が加わりました。

【新たに加わった項目】

②#7119 東京消防庁救急相談センターへの発熱などの相談件数
潜在的な市中感染の状況を把握するため

③感染経路不明者
実際にその地域にいる感染者数を反映していると思われる指標

⑤救急搬送のたらい回しなどの状況を把握するための指標「東京ルール」
医療体制のひっ迫の度合いを把握するため


これらの7項目を医師などの専門家が分析、評価します。その結果を受けて、非公開の東京都のモニタリング会議で評価し、対応を決定するということです。

実際にモニタリングの状況が発表される際は、現状の数値と合わせて、前の週との比較が矢印で示される見通しです。

東京都の新指標矢印でしめす2

(6月30日放送「news23」から 「現在」の数値は6月29日のもの)

休業要請の際の目安となる数値について、これまでは、新規感染者数が「50人」などの基準があり、この51.9人は基準を超えていることになります。しかし、医療体制が整っていることなどから、新たな指標では休業の再要請の数値基準は撤廃され、今後、「東京アラート」を出すことはないということです。

小池都知事は30日の会見で、7月1日から試行した上で早期に本格実施したいとの考えを示しました。


実質的な「医療アラート」の通知

一方で、東京都は6月29日に実質的な「医療アラート」を出しています。

現在、「レベル1」の最大1000床を確保している東京都ですが、さらなる増加に備え、医療機関に対し、1週間以内に最大3000床確保の「レベル2」に移行するための準備を進めるよう通知していました。

医療アラート

これについて、小池都知事は、

「油断してはいけない状況。医療の現場を整えていくには人繰りや、準備が必要ということでお願いした。いろいろな準備は危機管理の観点からも進めていくということ。」

としました。

▼動画はこちら

6月30日放送「news23」


7月1日放送「news23」


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