新型コロナウイルス ~専門家の見解と政府が発表した基本対策方針~
政府の専門家会議のメンバーが公表した独自の見解
・今から1~2週間程度が
感染を拡大するか、抑制するかの瀬戸際
・無症状や軽症の場合でも感染を広げる場合がある
・設備や人員に制約があり、
すべての人に検査ができない
・多くの感染症病床はすでに利用されている
・人が病院に殺到すると
医療体制がさらに混乱するおそれ
感染の拡大が急速に進んだ場合、患者の爆発的な増加に加え、医療従事者への感染リスクが拡大し、医療現場での破綻が起こりかねないと警鐘を鳴らしています。
対策の最大の目標は、感染拡大のスピードを抑制すること、重症者の発生と死亡者数を減らすことだとしています。
感染拡大を防ぐ対策として・・・
・熱が出たり風邪の症状があったりする場合は
絶対に外出を控え、自宅で療養する
・熱や風邪の症状が4日以上続いた場合は相談センターに連絡する
感染を拡大させるリスクが高い場所は
・病院や診療所などの医療機関
・手を伸ばしたら届くような近い距離で対面している
・一定時間、同じ場所にいる
・多くの人がいる環境
また専門家たちは日常的にできる対策として、マスクの着用、つり革などを触った手で目や鼻、口に触れないことと手洗い、うがいの徹底を呼びかけました。
政府発表の新型コロナウイルス感染症対策の基本方針
対策本部は
「今がまさに、感染の流行を早期に終息させるために極めて重要な時期」として、新型コロナウイルスの現状について「一部地域に小規模な集団感染が把握されている状態」と分析しました。
“重要事項”として以下の呼びかけをしています。
国民に向けて
・発熱等の風邪の症状がみられる場合、
休暇を取得したり、外出の自粛を
・感染への不安から適切な相談をせずに医療機関を受診することは
かえって感染のリスクを高める
企業に対して
・発熱や風邪の症状がある職員への休暇取得の推奨
・テレワークや時差出勤の推進
イベント
・(全国一律の自粛要請ではないが)
感染の広がり、会場の状況などを踏まえて開催の必要性を改めて検討
患者クラスター(集団感染)
・患者クラスター(集団感染)が発生しているおそれがある場合、
関係する施設の休業など必要な対応を
また基本方針には医療体制の強化策なども盛り込まれました。
医療体制強化策
・患者が大幅に増えた地域では
一般の医療機関でも診療時間や動線を分けるなどの対策を取った上で、感染が疑われる患者を受け入れる
・重症の患者を多く受け入れることになる感染症指定医療機関などは「帰国者・接触者外来」を段階的に縮小
さらに国民に向けては、
・症状が軽い場合は自宅での療養を原則とし、状態が変化した場合に相談センターやかかりつけ医に相談した上で受診する
・高齢者や基礎疾患のある人には電話による診療で処方箋を発行
など、極力、医療機関を受診しなくても済む体制を構築するとしています。