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個別対応と全体対応のバランス

この記事はジンジニアアドベントカレンダーの4日目の記事です。

3日目はna2nekoさんの『企業成長が速い時代に、個人を成長させる組織とは』でした!

私は全社の人事として組織開発を担当しています。CoE・HRSS・HRBPの分類でいうと、CoEになります。

人事機能の分類
  • CoE(Center of Excellence) : 専門的な人事領域(例:採用、研修、報酬など)の戦略を立案・策定し、専門知識やベストプラクティスを提供する部門

  • HRSS(Human Resources Shared Services) : 日常的な人事業務(例:給与計算、勤怠管理、社員データ管理)を集約し、効率化を図る部門

  • HRBP(Human Resource Business Partner) : 部門と密接に連携し、人事施策を通じてビジネス目標の達成を支援する役割

CoEとして、主に全社に向けた取り組みがメインになるのですが、現状HRBPにあたる担当はいないため、全社施策を各部内で浸透させたり、部内の組織課題に対応するのは各部のマネージャーが主役になります。

一方で、各部のマネージャーは事業に関わる業務の都合があり、全社施策の展開や部内の組織課題の解決の全てに手が回るとは限りませんそ。ういった場合に人事による個別対応による支援が必要になってきます。このケースにおいて、人材育成部門の責任者である @takashi と組織開発部門の責任者である私が各部の関係者と共に取り組むことがあります。

全体対応

全体に向けた対応は、広い範囲に影響を与えることができます。

一方で、全体に向けた対応だけをしていると、その対応が本当にうまくいっているのか、滞っているのかが把握できなかったり、各部内で個別に抱えているその他の課題を具体的に把握することができません。アンケート等でフィードバックを得ることもできますが、それだけでは現状の把握は十分になりません。

個別対応の特徴

個別に向けた対応は、具体的に状況を把握し、状況に即した芯を食った対応がしやすくなります。

一方で、個別の対応は時間を要するため、こればかりをしていると全体に向けた対応の時間が不足してしまいます。

全体の取り組みから個別の浸透

全体を見据えて流れを作る

全体の取り組みの浸透

全体に向けた取り組みは、組織の階層を経て浸透していくような仕組みを作り実施します。

目詰まりを取り除く

目詰まりの除去

想定通りすべての箇所の取り組みが着地することは稀で、詰まっている箇所を見つけ、取り除きます。これは個別の対応にあたります。

横展開する

横展開

個別の対応によって発見した課題が横展開できるものであれば、全体の仕組みを整え直します。個別の対応の結果を全体向けの対応に反映することになります。

個別の課題から全体に適用

個別の課題を発見

課題の発見

個別のやりとりを通して部門別の課題を発見し、協力して解決します。

全体に展開

横展開

部門別の課題が他の部門にも適用できる内容だった場合、全体に展開します。

まとめ

CoEとしての活動をするうえで全体の対応に集中しすぎると目詰まりや個別の課題を見逃すことにつながります。人や時間の制約を踏まえつつ、全体の対応と個別の対応のバランスを取ることが重要です。

ジンジニアアドベントカレンダーの5日目は引き続き私が担当します。お楽しみに。


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